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2025/11/11
今年度も仙台の伝統的な門松の再現展示を行います!
仙台には、私たちが普段目にする門松とは違った門松が残っています。
■ 仙台の伝統的な門松とは?
正月に玄関先などに飾られる門松。かつて仙台やその周辺で飾られていた門松は、現在私たちが目にする一般的なものとは違い、松や竹などを門のように組み上げた形をしていました。しかし、仙台の中心部では明治40年ころから、郊外でも昭和40年ころには、この形の門松を飾る家も少なくなり、今ではほとんど見ることができなくなっています。
この伝統的な門松は江戸時代に仙台城内でも飾られ、調査の結果、仙台城の門松は直径約15㎝、高さ3m以上の栗の木の柱に松や竹を添え、根元を楢の割板で囲んでおり、全体の高さは3mから4mほどにもなったことが明らかになりました。また、その材料は根白石村(現 仙台市泉区)から納められたことも分かっています。
■ 歴ネット参加館で、仙台の伝統的な門松の再現展示が見られます!
歴ネット参加館では、今年度もこの伝統的な門松を再現したものを期間限定で展示します。
門松にまつわる歴史や解説もあわせてご覧いただけます。
ちなみに、「ケンダイ」と呼ばれるしめ縄、しめ飾りの部分は、参加館の学芸員等が集まって藁打ちから始め、すべて手作りで作成して設置しております。
年末年始は歴ネット各館に足をお運びいただき、「仙台の伝統的な門松」の再現展示をぜひご覧ください!
(12/26(金)まで開催している、歴ネットクイズラリーと併せての来館もおススメです)
東日本大震災の翌年度から始まったこの門松の再現展示は、今年度で14回目を迎えます。
仙台の伝統や地域性の一端を、この門松から感じ取っていただければ幸いです。
休館日、開館時間等は各施設で異なりますので、詳しくは下記のページにてご確認ください。
歴ネット(仙台歴史ミュージアムネットワーク)の取り組み|仙台市博物館 (city.sendai.jp)

▲歴ネット「しめ縄づくり研修会」の様子(令和5年度)

▲仙台市博物館の展示風景(令和6年度の写真)
★お問い合わせ先
歴ネット事務局 仙台市博物館
〒980-0862 仙台市青葉区川内26<仙台城三の丸跡>
電話:022-225-3074