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仙台うみの杜水族館 開館1周年記念日レポート

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クラゲも涼しげな今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。SMMA事務局吉田です。

今回のレポートの舞台は仙台うみの杜水族館。2015年の開館から1周年を迎えた7月1日(金)限定で開催された「1st ANNIVERSARY コラボパフォーマンス」の内容を中心に、開館記念日の水族館の様子をご紹介します。

 

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開館1周年を祝う「アニバーサリーモーリー」が正面入口に掲げられた仙台うみの杜水族館。2015年7月1日の開館以来、初年度入館者数100万人という目標をわずか4ヶ月半で達成し、年間パスポート利用者数は延べ40万人以上にのぼるなど、多くの人に利用されている水族館です。
また近隣の小学生たちとの展示の制作、地元の企業や漁師との連携など、地域に根ざしたさまざまな事業も展開してきました。今回取材した「1st ANNIVERSARYコラボパフォーマンス」も、仙台を拠点として活動する株式会社劇団ニホンジンプロジェクトとのコラボレーションによるもの。2015年6月22日に設立されたニホンジンプロジェクトとともに1周年を祝う1日限りのパフォーマンス! との情報に期待が高まります。

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ちなみに開館記念日の1週間前から掲げられていたアニバーサリーモーリーは、現在館内で配付中のフロアマップにもあしらわれています。1階のショップではアニバーサリーモーリーが描かれたアニバーサリーグッズも販売中ですので、お見逃しなく。(画像:仙台うみの杜水族館)

 

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さて開館記念日当日の仙台は快晴。館内の大水槽には日差しが燦々と降り注ぎ、水の揺らぎや魚の動きを辿るように陽光が煌めいていました。まさに「いのちきらめく うみ」、といったところ。その日の天気や四季によって姿を変えるこれらの展示も、仙台うみの杜水族館の魅力のひとつです。

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たとえば広瀬川の環境をモチーフにした「広瀬川 海のみなもと 山・里・川」でも、四季折々の生きものの変化を見ることができます。
また広瀬川を模した水槽の向かい側では、畑のナス「美男」と田んぼの「ひとめぼれ」がすくすくと育っています。

 

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こちらがコラボパフォーマンスの舞台「うみの杜スタジアム」です。正面入口にあったアニバーサリーモーリーがここにも飾られています。
開演30分前にして客席が来館者のわくわくでざわめくなか、イルカたちは本番に向けてトレーナーの皆さんと最後の調整中でした。

 

開演を待つ間に、7月3日(日)まで開催の「特別展 メダカ博」へ行ってみました。

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壁面にぎっしり並んでいる水槽には、メダカとその仲間が飼育されており、この展示だけで50種類以上のメダカを観ることができます。
大人も子どもも興味津々で水槽を覗き込んでいるのが印象的でした。

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多様な品種があるメダカですが、近年は自然環境の変化や外来種の放流によって生活が脅かされ、2003年には絶滅危惧種に指定されるほど数が少なくなってきています。仙台市内では仙台うみの杜水族館や仙台市八木山動物公園でメダカを保護する取り組みが行われていますが、「メダカ博」では個々の地域特有のメダカの姿を通して、私たちひとりひとりが自然を守ることの大切さをあらためて感じました。

 

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さあいよいよ「1st ANNIVERSARY コラボパフォーマンス」の始まりです。
まずはトレーナーがスタジアムに登場し、「本日7月1日で仙台うみの杜水族館は開館1周年を迎えまーーーす!」と高らかにアナウンス。会場から温かな拍手が贈られると、続いてマリンピア松島水族館からやってきた二頭のアシカ、アスカちゃんとアンディくんが登場しました。二頭が頭をひょこっと下げて挨拶すると客席からさっそく歓声が上がります。

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二頭がステージに登ると劇団ニホンジンプロジェクトによる軽快なBGMが流れ出しました。曲に合わせてトレーナーと一緒にステップを踏んだり首を振ったり、ノリノリのダンスで魅せるアスカちゃんとアンディくん。ボールを鼻に乗せてぴしっ! とポーズを決めるのもお手の物。輪投げキャッチやジャンプの場面ではトレーナーと息の合った演技を披露してくれました。

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会場いっぱいの拍手に見送られて二頭がステージを降りると、入れ替わりにニホンジンプロジェクトの「イセイジン」のお二人が登場。ここからイルカたちとニホンジンプロジェクトとのコラボパフォーマンスが始まります。イセイジンの演奏に合わせて水中でくるくる踊ったり空中にジャンプしたり、会場を盛り上げるイルカたち。

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曲のクライマックスに合わせて、トレーナーを空高くジャンプさせる大技も!
イルカとトレーナーの息を合わせたダイナミックな技に魅せられて、会場からは大きな歓声が上がりました。

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そしてニホンジンプロジェクトのユニット「ニホンジン」の皆さんもステージに登場して、会場の熱気は最高潮。
曲に合わせた手拍子がスタジアムを揺らすなか、ニホンジンプロジェクトの皆さんの演奏とイルカたちの水しぶきが会場の歓声に応えます。

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こちらのイルカはなんと水上に立ち上がりスタジアムの端から端までを滑るように移動する妙技を披露してくれました。
右の画像は連写した写真を合成したものです。奔るイルカの軌跡が伝わるでしょうか……!

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最後は5頭の息がぴったり合った大ジャンプが見事に決まり、会場から万雷の拍手が贈られたのでした。

 

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開館1周年を祝う大役を終えて水中をのんびり泳ぐイルカたち。お疲れさまでした。
「1st ANNIVERSARY コラボパフォーマンス」はこの日限りの開催でしたが、「イルカ・アシカのパフォーマンス」は毎日開催しています。7/16(土)からは新コーナー「ドルフィン・スプラッシュ」も始まります。


また現在、仙台うみの杜水族館では入館券2回分の料金で1年間何度でも利用できる「年間パスポート」の更新キャンペーンを実施中です。期間中に更新手続きをすると限定ピンバッジなどの特典がゲットできます。(画像:仙台うみの杜水族館)

さらに7/16(土)からの夏季開館期間は、開館時間を19時30分まで延長します。同時期に夜間開館を実施する仙台市博物館・仙台市八木山動物公園とのスタンプラリー企画も進行中だとか。詳しくは各館のウェブサイト等をご覧ください。今年の夏はミュージアムで楽しい夜を過ごせそうですね。

 

開館1周年を迎えた仙台うみの杜水族館。四季折々に生きものの魅力を楽しめるスポットとして、2年目も多くの人に親しんでほしいものです。

 

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