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「11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展」レポート

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笹の葉も軒端に揺れる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。SMMA事務局吉田です。
先日は七夕まつりで大賑わいの仙台市街でしたが、仙台文学館ではこんなすらりとした七夕飾りが飾られていました。

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よく見ると。

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にゃご!

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というわけで今回は仙台文学館で開催中の特別展「11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展」(7/17(金)〜8/23(日))に行ってきました。

 

みなさんご存知のとおり、仙台文学館の受付は2階にあります。
なので今回も2階の入口から入館したのですが、なにやら階下から子どもたちの声が。

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吹き抜けから1階を見下ろしてみると、子どもたちが11ぴきのねこよろしくにゃごにゃご賑やかに過ごしていました。実はこれ、会期中常設されている「手づくりコーナー」(8/22を除く)。11ぴきのねこのお面やぶんぶんごま、ペープサートにしおりなどを作ることができます。ほかにも親子で参加できるワークショップやお話会も開催されている、もりだくさんの特別展なのです。

 

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さて展示室に向かう階段を昇る前にこちらの机にご注目。今回の特別展を楽しむためのクイズシートを配布しています。展示をよく見てクイズの答えを書いたら、1階で答え合わせをしましょう。全問正解できたらスタンプを押すのを忘れずに。

 

いよいよ展示室に入ります。

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「11ぴきのねこ」の作者・馬場のぼる(1927〜2001)は青森県三戸町の出身です。戦後漫画家としてデビューし、親友でもあった手塚治虫や福井英一とともに「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれ人気を博しました。その後大人漫画も手がけるようになりますが、漫画でも絵本でも、そのおおらかな作風が変わることはありませんでした。
今回の展示では子どもの頃から絵を描くのが大好きだった馬場のぼるの幼少期の作品に始まり、「11ぴきのねこ」シリーズを始めとする人気絵本の原画の数々、遺作となった「ぶどう畑のアオさん」の原画など、馬場のぼる作品のおかしみにどっぷり浸かれる展示となっています。
馬場のぼるは、おかしさは人間のかなしさを描くことで生まれると述べています。馬場のぼるの描く「11ぴきのねこ」のねこたちはちょっとずるくて貪欲で、でも憎めないところが魅力ですし、話の結末もふつうの児童絵本とはちょっと違いますが、それは人間の持つどうしようもない性質がねこたちを通して描かれているからこその魅力、面白さではないかと思います。

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たとえば馬場のぼるといえば「11ぴきのねこ」が有名ですが、私はこのキャラクターたちが登場する「きつね森の山男」もよく覚えています。キツネと殿様の戦いなど気にも止めず大好きな大根作りに励んでいただけの山男が、その大根で結局すべてを解決してしまうところが面白い作品だと思います。自分の好きな大根に向かってとにかく突き抜けてしまっているどうしようもない山男ですが、そのどうしようもなさにはキツネも殿様もかなわなかったわけです。

 

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展示室の奥ではそんな馬場のぼるの朗読を聞くことができます。展示室にぼわぼわ響く、馬場さんの低い声。子どもも大人も愉快なお話に興味津々の様子でした。

 

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さらに展示室の出口付近には『11ぴきのねことぶた』に登場するぶたの家が!
こちら撮影OKですので後ろから、中から、ご自由にお撮りください。

 

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そして家の後ろには「絵巻絵本 11ぴきのねこマラソン大会」が展示されています。
絵本に登場するたくさんのねこやキャラクターの間をすり抜け走る、マラソン大会の結果やいかに。

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個人的には、たいへんな目に遭ってしまっている飛行船の顛末も見届けていただきたいところです。

 

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お帰りの際には絵本やグッズをチエックするのも忘れずに!

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特別展「11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展」は8月23日(日)まで開催中にゃご。

 

 

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