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SMMA見験楽学ツアー④「6年目の被災地をめぐるバスツアー —荒浜・野蒜・石巻—」
2017年2月25日(土)開催【満席・キャンセル待ち】
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※こちらのツアーは2017年2月6日現在、満席となっております(キャンセル待ち)。
井上ひさしと吉野作造をつなぐ旅」は申込受付中です。

あの日、地震と津波に襲われた町は、かつてどんな町だったのでしょうか。どんな被害を受け、6年という歳月の中で、景色はどのように変わったのでしょうか……。このツアーでは、仙台・石巻それぞれの震災メモリアル施設のスタッフがご案内いたします。野蒜・奥松島では、復旧工事に携わった方の解説があります。また石巻では、ご当地グルメやショッピングもぜひお楽しみください。これは6年目の被災地の今を、五感で感じていただくバスツアーです。

■日時:
2017年2月25日(土)10:00〜16:30

■案内人:
飯川 晃 (せんだい3.11メモリアル交流館職員)

■コース:
10:00       仙台市営地下鉄東西線「荒井駅」集合
10:00〜10:30   せんだい3.11メモリアル交流館見学(解説つき)
10:30〜12:00   貸切バス乗車、荒浜(仙台市若林区)見学
12:00〜12:40   石巻市復興まちづくり情報交流館見学(解説つき)
12:40〜14:10   石巻市街地散策・昼食(自由行動・約90分)
14:10〜16:30   バス乗車、野蒜海岸見学(車中)、奥松島見学*復旧工事に携わった相澤巧夫さん(奥田建設)による解説
16:30       仙台市営地下鉄東西線「荒井駅」解散

■旅行代金:
3,800円(昼食代別途・税込)

■定員:
24人(最少催行人数20人)

■申込〆切:
2月20日(月)

 

■申込方法:2月6日(月)10時より、仙台バスツアーズにてお電話で受け付けます(先着順)。お申込みの際は詳しい旅行条件を記載した書面をお送り致します。事前にご確認の上、お申込みください。なお、2月20日(月)までに最小催行人数に達しなかった場合は、ツアーはキャンセルさせていただきますのであらかじめご了承ください。
(添乗員:無 食事条件:無 利用バス会社:仙台バス)

■旅行企画・実施:
仙台バスツアーズ株式会社(全国旅行協会正会員・宮城県知事登録旅行業第2-97号)
〒989-2422 宮城県岩沼市空港南4丁目1-7
TEL 0223-36-9521 / FAX 0223-36-9523

■イベント企画:
仙台・宮城ミュージアムアライアンス

 

【お問い合わせ・申し込み先】
仙台バスツアーズ株式会社
TEL 0223-36-9521

 

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レポート
SMMA見験楽学ツアー04~6年目の被災地をめぐるバスツアー―荒浜・野蒜・石巻―~レポート

「みなさま、はじめまして。私はせんだい3.11メモリアル交流館の飯川と申します。今日はよろしくお願いいたします。」・・・とスタートした今回のツアーですが、このレポートも、案内人の飯川がお送りします。

まず、私が勤めておりますせんだい3.11メモリアル交流館のご案内です。この施設は、東日本大震災を知り学ぶ場であるとともに、津波によって大きな被害を受けた仙台市東部沿岸地域(以下「仙台東部エリア」)への玄関口として、地域内外の方々が交流する場となることを目指し、2016年の2月に全館オープンいたしました。1階の交流スペース、2階の展示室、スタジオ、そして屋上庭園と、いくつかの機能を備えています。地下鉄東西線荒井駅の駅舎内にあることもあり、天候に左右されずご来館いただけるのも特徴です。

 

さて、1F入口を入ってすぐにある立体地図を使い、東日本大震災で発生した津波の浸水域を、改めて目で見て確認していただきました。期せずして津波を食い止め、また高台の少ない付近の住民の緊急避難場所として、東部道路が果たした役割は大きなものでした。「私の家、ここなんだよー」というお話が始まりそうです。

続いて二階展示室へ参りまして、まず目に入るのが常設展示のパネルです。ここでは、震災前の仙台東部エリアの暮らしや風景を表した写真に続き、2011年3月11日を境にこの地域を含め仙台市がどのように現在まで歩んできたかを展示しています。そして振り返ると、仙台東部エリア最大の集落であった荒浜の復原模型が置かれています。元住民の皆さんの「記憶の旗」が立てられ、暮らしの息吹が感じられるジオラマです。「みなさん、目線を下げてよくご覧ください、建物がとても密集している事がお分かりいただけますか。」とご案内した後、現地の様子を見にバスへ乗り込みました。

荒浜に到着後、震災前の3mから7.2mの高さに再建された防潮堤に上り、かつて集落があった土地をしばし眺めました。当時の姿を留めている荒浜小学校の校舎が無ければ、ここに集落があったことが一見して分からないかもしれません。遠く、仙台市街地の先に泉ヶ岳までくっきりと見渡せる景色を眺め、海風に吹かれながら参加者の皆さんは何を思ったでしょうか。

それから、バスは一路石巻へ。「復興まちづくり情報交流館中央館」で出迎えてくださったのは、館長のリチャード・ハルバーシュタットさんです。英国からALTとして来日して24年というリチャードさんは、ご自身も被災されながら石巻に留まり、現在はこの施設の館長という立場で、石巻市の復旧・復興の歩みを伝えてくださいました。ユーモアあふれる語りとチャーミングな笑顔に、また来たいなーと思わせられます。

こちらの施設の特徴は、ワンフロアの館内中央に配置された壁面によって、「これまでの暮らし」「3.11」「これからの暮らし」という三つの展示空間に仕切られているのが大きな特徴です。また、お隣の「橋通りCOMMON(コモン)」というチャレンジショップコンテナや飲食スペースが軒を連ねる屋台村とトイレを共有し、緩やかなつながりをもって運営しているのも、この施設ならではの特徴と言えます。あの災禍から再び立ち上がる、という意志を拠り所に、賑わいを創出していこうという雰囲気を肌で感じられます。

 

午後は、いよいよこの旅のハイライト、野蒜海岸を経て奥松島にて、復旧工事に携わった奥田建設の相澤巧夫さんのお話を伺います。今回ゲストナビゲーターとしてお招きした相澤さんは、震災直後から被災地の復旧工事の第一陣として、自衛隊や警察とともに建設用重機を駆使して現場に入られた方で、ご縁あって今回のツアーに同行していただきました。小学校のゲストティーチャーとしても活動されている相澤さんのお話しは、体験した人にしか語れない過酷なお話の数々ではありましたが、とても胸を打つものばかりでした。「誰も住めない復旧工事の現場で、電気が無くて宿舎に戻っても真っ暗でしたが、その中でぽっかりと浮かんだ月明かりや、汗水垂らして一日の仕事を終えて、真っ赤に海を染める夕焼けをたった一人で眺めるのが、私にとってのご褒美でした」というお話がとても印象的でした。

また、メモリアル交流館から持参したタブレット端末に、東松島市図書館で保管されている震災直後の野蒜海岸の風景や、相澤さんからお借りした復旧工事の画像を入れてあり、それを見ながら現在の風景と見比べたり、復旧工事の実際のお話を伺ったりしました。

 

震災から間もなく6年を迎え、その爪痕はまだ強く残されていることを改めて感じるツアーとなりました。しかし、それでも自然はたくましく蘇生し、私達の町のライフラインは復旧し、新たな歩みを進めていることも事実です。みなさんは、何を感じられたでしょうか・・・・・・。今回のツアーは、ありがたいことに受付開始初日の午前中で予約がいっぱいとなり、そのうえキャンセル待ちの方も多くいらっしゃいました。また、遠くない先にこのような機会を設けてご案内できれば幸いに思います。

 

 

(せんだい3.11メモリアル交流館・飯川晃)

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