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SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
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開館15周年記念 特別企画展「動物の考古学」
開催期間:2011年07月15日(金) 〜 2011年09月19日(月)
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 地底の森ミュージアムが、原始の動物園に変身!?―――

 地底の森ミュージアムでは、開館15周年を記念して特別企画展「動物の考古学」を開催します。
 縄文・弥生時代の人々は、イノシシ・クマ・海獣(かいじゅう)などの動物をまねて、多くの造形物を作りあげてきました。彼らはどんな思いをこめてそれらを作り、どのようにして使用したのでしょうか?
 本企画展では、東北・関東地方から出土した発掘品の中から最新資料を含めた優品を展示して、縄文・弥生時代の人々の造形力や、人々と動物のかかわりについて紹介します。 
 また、本企画展の関連イベントして、大人も子どもも楽しめるさまざまなイベントが企画されています。かわいい動物たちに会いに、地底の森ミュージアムに遊びに来てみませんか?

▲【左上】岩手県二戸市上杉沢遺跡(二戸市教育委員会蔵) 【右上】千葉県市原市能満上小貝塚(市原市教育委員会蔵) 【左下】千葉県佐倉市井野長割遺跡(佐倉氏教育委員会蔵) 【右下】埼玉県蓮田市久台遺跡(埼玉県立さきたま史跡の博物館蔵)

★開催日時:2011(平成23)年7月15日(金)~9月19日(月・祝)
         9:00~16:45(ただし入館は16:15まで)
★会   場:地底の森ミュージアム 企画展示室
★休 館 日:7/19(火)、25(月)、28(木)、
        8/1(月)、15(月)、22(月)、25(木)、29(月)、
        9/5(月)、12(月)
★入 館 料:一 般   400(320)円
        高 校 生 200(160)円
        小・中学生 100(80)円
     ※( ) は、30名以上の団体料金です。
     ※仙台市縄文の森広場とのお得な共通入場券もあります。
      詳しくは、地底の森ミュージアムのホームページをご覧ください。
     ※地底の森ミュージアムでは、仙台市の「どこでもパスポート」が利用できます。

▲【左より】仙台市八木山動物公園 阿部敏計学芸員、地底の森ミュージアム 佐藤祐輔学芸員 2人からどんなお話が飛び出すのでしょうか?

【関連イベント】
★SMMAクロストーク
「地底の森動物園・開園!-動物園の人がみた昔の動物たち-」

 縄文・弥生人は色々な動物をまねて土製品をつくっていますが、何の動物か分からないものもたくさんあります。動物に詳しい仙台市八木山動物公園の阿部敏計さんと一緒に展示を見学して、その正体にせまります!かわいい動物も動物園からやってくるかも?
 毎回先着20名の方に、仙台市八木山動物公園のポストカードをプレゼント!
☆日時:2011(平成23)年8月6日(土)・27日(土)
      11:00~12:00
      ※両日とも同じ内容で行います。
☆会場:地底の森ミュージアム 企画展示室
☆出演:阿部 敏計(仙台市八木山動物公園 学芸員)
      佐藤 祐輔(地底の森ミュージアム 学芸員)
☆対象:当日の来館者
☆参加無料 ※ただし、入館料が必要です。
☆申し込み不要

▲【左右ともに】吉見台遺跡(佐倉市教育委員会蔵)

★記念講演会「発掘された動物たち-縄文・弥生時代の動物形土製品」
☆講師:設楽 博己氏(東京大学文学部教授)
☆日時:2011(平成23)年9月3日(土)
      14:00~16:00
☆会場:仙台市体育館研修室
☆定員:180名(要申し込み)
☆参加無料
☆応募方法:往復はがき・e-mail・FAXに希望講座名・氏名・住所・電話番号を明記のうえ、地底の森ミュージアムまでお送りください。
☆宛先:〒982-0012
      仙台市太白区長町南4丁目3-1
      地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡保存館)
      e-mail:t-forest@coral.ocn.ne.jp
      FAX:022-246-9158

☆申し込み締切:2011(平成23)年8月20日(土) 必着
※公共の交通機関をご利用ください。

▲石器を使ったペーパークラフトにチャレンジ!

★体験コーナー
 ①オリジナルのペーパークラフトを石器で切ってつくろう!

  ◆期間:2011(平成23)年7月15日(金)~9月19日(月・祝)の期間の平日
  ◆時間:13:00~15:00
  ◆参加無料
  ◆事前申し込み:不要
  ※入館料が必要です。

▲【写真・上】動物形土製品をモデルにしたかわいいオリジナルグッズをつくります 【写真・下】材料はガチャガチャで出します

②動物形のオリジナルマグネットづくり!
  ◆期間:2011(平成23)年7月15日(金)~9月19日(月・祝)の期間の土・日・祝日
  ◆時間:13:00~15:00
  ◆事前申し込み:不要
  ※実費と入館料が必要です。
                                                            ★「動物の考古学」展 オリジナルシールプレゼント!
特別企画展「動物の考古学」のクイズに答えて100点をとると、かわいい動物形土製品のオリジナルシールをプレゼントいたします。
                                                             【問い合わせ】
地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡保存館)
電話 022-246-9153

 

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レポート
SMMAクロストーク「地底の森動物園・開園!-動物園の人がみた昔の動物たち-」レポート
クロストーク写真1

これはイノシシ?クマ?

 2011年8月6日、27日、地底の森ミュージアムでSMMAクロストークが行われました。
クロストークとは、専門分野の異なる学芸員が何人か集まり、一つのテーマについて語り合う企画。ジャンルの異なるプロの目を通して、さまざまな角度からミュージアムをより楽しもうというものです。

 今回は、地底の森ミュージアムで開催中の特別企画展「動物の考古学」を舞台に、佐藤祐輔(ゆうすけ)学芸員(考古学)と阿部敏計(としかず)学芸員(動物飼育)のお二人が約1時間お話しされました。トークが始まるころには、親子連れや学生、旅行中のご夫婦など、たくさんのお客様にお集まりいただきました。
「動物の考古学」展では、動物をかたどった土製品121点が東北・関東各地から集められ、剥製(はくせい)と比較展示されています。中には、何の動物を表したのかわからないものもあり、見る人の想像力がかきたてられます。
佐藤さんが展示内容を解説(トーク)しながら、動物にくわしい阿部さんに「これは何の動物にみえるのでしょうか?」と問いかけます。そこから参加者もまじえて、あれこれみんなで考えていくという流れとなりました。

クロストーク写真2

「これ何かな?」阿部飼育展示課長(左)、佐藤学芸員(右)と意見交換しながら、なんの動物にみえるか投票。

1 イノシシとクマ
縄文・弥生時代の人びとが最も多く作ったのが、イノシシの形をした土製品なのだそうです。弥生時代以降は、クマと考えられる土製品も多く見られます。ニホンイノシシやツキノワグマのはく製と見比べながら、「イノシシは背中にたてがみがある。丈夫で病気しない」「クマは体を起こし、腰掛けることができる」「クマの頭は逆三角形」といった阿部さんの指摘を参考に、参加者の皆さんは「これはイノシシ?クマ?」と、土製品を一つ一つ観察していきました。

2 何の動物?
なかには、何の動物をかたどったのかわからない土製品もたくさんあります。それらの多くは、手のひらにのるくらいの小さなもの。用途はわかっていません。会場には、展示品がなんの動物に見えるかアンケート投票用紙があり、こどもたちがいっしょうけんめい記入していました。

クロストーク写真3

阿部さんと一緒に、本物のカメと土製品を見比べます。

3 これって、カメ? アザラシ?水鳥?
3つ目のコーナーは、中が空洞になっている中空土製品。大小さまざまなサイズの中空土製品は、いずれもヒレのような足が4本と頭がついており、まんなかに穴があいています。なんとも不思議なかたちで、見たところカメのように見えます。他にも、アザラシが泳ぐ姿や、水鳥がはばたく姿という説もあるのだとか。トークの間たくさんの土製品を見てきた参加者も、首をひねるばかり。
そこで、八木山動物公園からスペシャルゲストが登場!ミシシッピアカミミガメです。展示された中空土製品と本物のカメを見比べてみよう、という試み。こどもたちは手でカメにふれながら、阿部さんと一緒に「足のつき方が違う」などじっくり観察。本物と見比べると、中空土製品はどうもカメではないらしい、という意見にまとまりました。阿部さん、アザラシが泳ぐ姿を思わせるとのこと。
こどもたちをはじめ、参加したお客様と学芸員とのやりとりをまじえながらのツアー、終始なごやかな雰囲気でした。お二人が写真資料やカメなどを用意して、1時間という子どもたちには長い時間にもかかわらず、熱心にお話を聞いてました。

クロストーク写真4

じっくり観察。「足の生え方がちがう!」などの発見も。

参加者の感想文から一部抜粋:みんなで意見をかわしながら、学芸員のトークを楽しんだ様子がうかがわれます。
「いろいろな土器を見られて良かったです」
「もっといろんなものを見てみたいです」
「難しかったけれど面白かった。またぜったい行きたい」
「一方的なお話しでなく、子どもたちの意見をきいたりして楽しかった」
「みんなで意見を言い合う方法がとてもよかった」
「非常にたくさんの土製品が集められており、新しい
解釈をきくことができてよかった」
「幅広い年齢層に対応したトークで、とても面白かった」

地底の森ミュージアム開館15周年記念 平成23年度特別企画展「動物の考古学」関連企画
SMMAクロストーク「地底の森動物園・開園!-動物園の人がみた昔の動物たち-」
■日時:2011(平成23)年8月6日(土)、27日(土) 各日11:00~12:00
※両日とも同じ内容で実施。
■会場:地底の森ミュージアム 企画展示室
■お話し:佐藤祐輔学芸員(「動物の考古学」展企画者:地底の森ミュージアム学芸員)
阿部敏計学芸員(仙台市八木山動物公園 飼育展示課長)
■参加者数:①8月6日 35名(大人27、子ども8) ②8月27日 24名(大人19、子ども5)

報告:松葉里江子(仙台・宮城ミュージアムアライアンス事務局)

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