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企画展「子どもの世界」レポート

今回は、仙台市歴史民俗資料館で開催中の企画展「子どもの世界」(2019年4月27日(土)〜7月15日(月・祝))と、企画展関連体験「昔の子どもの道具をさわってみよう、調べよう」(2019年5月11日開催)の様子をご紹介します。

 
▲今年で開館40周年を迎える仙台市歴史民俗資料館は、 仙台とその周辺地域の庶民のくらし、街の歴史に関する資料を収集保管し展示紹介しています。今回の企画展「子どもの世界」では、「産育と信仰」「産育習俗」「子どもと年中行事」「子どもの娯楽」「子どもの衣生活」「子どもの印刷物・筆記用具」のコーナーに分けて、子どもの世界を紹介しています。

 
▲2階の展示室へ続く階段を上ると、真っ先に目に入ってきたのは、子ども向けの雑誌コーナーです。1934(昭和9)年発行の「セウガク一年生」や、2000(平成12)年発行の「小学三年生」などが並び、懐かしさのあまり思わず足が止まってしまいました!

 
▲企画展示室へと続く廊下にも、昭和に発行された「教科書」「童謡絵本」がずらっと並べられている他、子どもが年中行事に参加する様子が紹介されています。写真は荒町毘沙門堂の子ども神楽で使用されたお面です。民俗学では、「7歳までは神のうち」と言われるように、子どもは大人よりも神に近い神聖な存在とされていることから、この様な行事を子どもたちが担ってきたと考えられているそうです。


▲「産育と信仰」のコーナーには、”三角あぶらあげ”でおなじみ定義如来西方寺の「子授け人形」「安産枕」「松川達磨」などが展示されていました。縁起物として有名な達磨ですが、松川達磨は眉に犬の毛を使用していることから、お産の軽い犬にあやかり、安産を祈願して購入されることもあるそうです。

 
▲「産育習俗」のコーナーでは、生児がはじめて大人と同じものを食べる行事「食い初め」の様子を写真で紹介しています。写真で紹介されている仙台市泉区福岡では、歯が丈夫になるようにと、膳に小石を一つ供えるそうです。1823(文政5)年に国分町で販売された、当時の教科書にあたる往来物の『近道子宝』にも「食い初め」などの成育儀礼に関する記述を見ることができます。

 
▲こちらは、仙台では「パッタ」の愛称で親しまれているメンコと、同じく仙台では「チャカポコ」の愛称で親しまれている竹剣玉です。昔の玩具は地域によって全く愛称が異なることも多いようで、そういった所にも面白みを感じます。

 

 
▲仮面ライダースナックについていた仮面ライダーカードを収納できる「仮面ライダーアルバム」や、マジンガーZのテーマ曲が納められた「ステレオレコード」の他、「リカちゃん人形」「ファミリーコンピューター」など昭和を彩った玩具もたくさん展示されていました。懐かしくてなじみ深い物ばかりかと思いきや、実は「仮面ライダーアルバム」は「ラッキーカード」と呼ばれるレアカードを引き当てた者だけが手に入れられる貴重な逸品とのこと! 仮面ライダーファンの方はこの機会にぜひご覧ください!

 
▲「子どもの衣生活」のコーナーでは、大正から昭和にかけて撮影された「卒業アルバム」が展示されていました。卒業写真からは、当時流行していた服装や髪型、和装から洋装に移り変わっていく様子などを窺い知ることが出来ます。他にも、背負った子どもを覆うように着る「ねんねこ半纏」や「手作りのよだれかけ」、子どもの成長に合わせて袖や丈を伸ばせるように、あらかじめ肩や腰の部分に余分に布地を折り込んでいる「男の子の着物」などが展示されており、子どものことを思って施された生活の知恵が感じられました。

 
 
▲取材に訪れた5月11日は、1階の学習室で体験「昔の子どもの道具をさわってみよう、調べよう」を開催していました。「メンコ」や「軍人将棋」、「人生ゲーム」など長きに渡って大勢の子どもたちに親しまれてきた玩具で実際に遊ぶことが出来る、盛り上がること間違い無しの体験イベントでした。玩具だけでなく読み物も充実しており、「りぼん」「なかよし」「小学4年生」などの懐かしい雑誌から、尋常小学校の教科書まで幅広いジャンルの冊子を実際に手に取ることができます。企画展に関連した特別体験ということで、普段体験学習室では体験できない貴重な資料ばかりでした。

 
▲こちらは時代とともに進化を続け、今なお多くの人々に愛され続けている人気の玩具「野球盤」です。 おなじみの「消える魔球」や「連続投球装置」に気持ちが高まりますが、よく見てみると歴史を感じさせるチーム名がちらほら! 野球の思い出話にも花が咲きそうです。

 
▲雑誌とともに並べられたスケッチブックをめくると、丁寧な手書きで昔の遊びが記録されていました。こちらは、大正生まれの庄子比呂夫さんが、当時を思い出しながら子どもの頃の遊びの思い出を綴ったものです。写真は、チャカポコ(竹剣玉)の遊び方を紹介している頁。差し方にこんなにバリエーションがあったことに驚きました。昔は剣玉のことを”日月ボール”と呼んでいたそうで、スケッチブックからは当時の雰囲気がよく伝わってきます。地域の人から当時の遊びの様子を知る事が出来る、仙台市歴史民俗資料館らしい貴重な資料でした。

 

企画展「子どもの世界」2019年7月15日(月・祝)まで開催しています。仙台の子どもにまつわる伝統や風習、歴史など学ぶこともたくさんありますが、懐かしい資料もたくさんあり、純粋に子どもの頃を思い出しながら見ることが出来る楽しい展示でした。みなさんもぜひ仙台市歴史民俗資料館で子どもの頃の思い出に浸ってみて下さい!

(事務局・帖地)

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【お問い合わせ】
仙台市歴史民俗資料館
TEL:022-295-3956

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