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SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
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開園50周年スペシャルウィーク最終日レポート

いくっちゃみるっちゃZOOだっちゃ!
いかがお過ごしでしょうか、SMMA事務局吉田です。

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今年で開館50周年を迎えた仙台市八木山動物公園では、開館記念日の10月15日を含む一週間を「開館50周年記念スペシャルウィーク」と称し、無料入園デーや講演会など様々な記念イベントを開催してきました。
今回のレポートはスペシャルウィークの最終日、10月18日(日)の八木山動物公園の様子をお伝えします。

 

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この日は南門近くのビジターセンター前にて、開館50周年記念式典が行われました。関係者や報道陣が集まった会場は、式典が始まる前から期待と喜びでそわそわしていました。

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会場の脇には、7月7日から開園記念日までの100日を数えていたカウントダウンボードと、来園者からのメッセージが寄せられた「開園50周年おめでとうメッセージボード」が設置されていました。メッセージボードは18日まで約一ヶ月間、園内5ヶ所に設置されていたものなのですが、どのボードにも「どうぶつえんだいすき!」「おめでとう」などの温かい言葉がいっぱいに貼られていました。

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式典は関係者の方々からお祝いの言葉が述べられたほか、大内園長が八木山動物公園の50年の歴史を語りました。八木山動物公園の歴史は、昭和11年に開園した仙台市動物園に遡ります。仙台市動物園は全国で11番目に開園した動物園でしたが、昭和20年に戦災で焼けてしまい廃止となりました。その後三居沢で復活を遂げた仙台市動物園を吸収し、昭和40年10月15日に開園となったのが八木山動物公園です。
これまでにたくさんの動物との出会いと別れ、火災や震災などの災害を経て、50周年という大きな節目を迎えた八木山動物公園ですが、動物園のあり方は昔と今とでずいぶん変わってきたそうです。かつては子どもたちが動物から学び、楽しむための場所だった動物園は、近年では希少動物の観察や保護、繁殖という新たな使命も担っています。八木山動物公園でも、渡り鳥であるシジュウカラガンの飛来数回復や、絶滅危惧種のスマトラトラの繁殖などに取り組んでいます。
時代の移り変わりとともに歩んできた八木山動物公園の“これから”に期待が高まります。

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大内園長のお話の後は、開館50周年を記念して制作された切手シールが仙台南郵便局から贈られました 。
この切手シール、すでに各地の郵便局で販売が始まっていましたが、式典当日の18日から販売が始まった八木山動物公園では、「園内限定バージョン」として50周年記念のマグネットが付いていました。切手シールに登場する動物たちの解説などもついており、私も迷わず買ってしまうほど魅力的でありました(200枚限定の「園内限定バージョン」は11月18日現在完売しています)。

 

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さて記念式典は会場をビジターセンターの中へと移し、開館50周年を記念して制作されたダンスミュージック「いつでも行こうよ八木ZOOヘ」のプロモーションビデオが公開されました。
「いつでも行こうよ八木ZOOヘ」は阿部副園長の提案のもと、園の職員の皆さんが「線路は続くよどこまでも」のメロディーに合わせ歌詞を作り、プロの方が振り付けを担当したという入魂の一曲。歌とダンスは10月11日のイベントで披露されていたのですが、プロモーションビデオの公開はこの式典が初めてでした。

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阿部副園長は「ぜひ歌もダンスも覚えてください。とにかく元気が出ます」とおっしゃっていたのですが……予想以上でした。動物たちの生き生きとした動きと、職員の皆さんのにこやかなダンスが微笑ましく、観ているうちに思わずニコニコしてしまいました。
なんとこのプロモーションビデオは10月19日(月)からウェブで公開中です!皆さんもぜひごらんください。

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式典の最後には、平成24年7月に亡くなったアジアゾウのトシコの骨格標本のお披露目が行われました。地元の小学校に通う子どもたちが白い幕に繋がった紐を引っ張ると、トシコの大きな骨格が露わに。
そしてこの骨格標本の解説を行うため来園していた東京大学総合研究博物館の遠藤秀紀教授が、講演に先立ち登場されました。遠藤教授はお披露目をした子どもたちに向けて、「こんな大きな生き物と同じ星に生きている、ということをとても嬉しく思います。みなさんにも、私たちはこの星で生きているたくさんの生き物と友達なんだなあ、ということを知ってもらって、何度でもこの動物園に来てほしいと思います」と話していました。

 

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またビジターセンターでは、トシコの在りし日の姿を偲ぶ「「トシコ」の思い出写真展」と、八木山動物公園の歴史を振り返る「50年の歴史写真展」が18日まで開かれていました。

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インドゾウの「トシコ」は、三居沢に復活した仙台市動物園から八木山動物公園に引っ越してきて以来、48年もの間その姿を私たちに見せてくれました。開園以来最も長寿の生き物だったそうで、「「トシコ」の思い出写真展」に展示された写真には、仙台市動物園で芸を披露している姿や、来園者とふれあう様子などが写っていました。

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また「50年の歴史写真展」では、かつて八木山動物公園で人気を集めていた動物たちの写真などが展示されていました。
ここに写っているのは、開園当初の園にいたチンパンジーの賢坊。自転車に乗った姿が可愛らしい人気者でしたが、昭和46年1月に起こった類人猿舎の火災に巻き込まれ亡くなりました。

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賢坊が亡くなった当時、多くの人がその死を悼み、賢坊の姿を描いたモザイク画が制作されました。そのモザイク画は今でもチンパンジーの飼育舎で観ることができます。そんな八木山動物公園の知られざる歴史にもふれられる写真展でありました。

 

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開館50周年記念スペシャルウィークは終了しましたが、八木山動物公園ではまだまだ50周年をお祝いしています。さきほどご紹介した切手シート以外にも、復刻版のカバのぬいぐるみや、記念イラストが描かれたクッキー入りのトートバッグなど、50周年記念の様々なグッズが園内で販売されています。また園内の食堂では50周年記念のスペシャルメニューも販売中です。
12月6日に地下鉄東西線が開通すればますます身近になる、仙台市八木山動物公園にこれからも大注目です。

 

 

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