SMMA SENDAI MIYAGI MUSEUM ALLIANCE 仙台・宮城ミュージアムアライアンス

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『ニューせんだいノート』ができました!

SMMAも作成に協力した『ニューせんだいノート』が発行されました。

SMMA参加館である仙台市八木山動物公園、仙台市科学館、せんだいメディアテークの話題も掲載されています。
ぜひお手にとってご覧ください。

※下記の施設で順次配布を開始する予定です。
■SMMA参加館
仙台市科学館、仙台市縄文の森広場、仙台市天文台、地底の森ミュージアム、
仙台市博物館、仙台市八木山動物公園、仙台市歴史民俗資料館、仙台文学館、
せんだいメディアテーク、東北大学総合学術博物館、
東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館、宮城県美術館
■仙台市内各所のカフェやアートスペース、書店等

【問い合わせ】せんだいメディアテーク 企画・活動支援室
電話:022-713-4483 FAX:022-713-4482
Eメール:office@smt.city.sendai.jp

~『ニューせんだいノート』あれこれ~

昨年2012年12月にフリーペーパーとして発行された『ニューせんだいノート』。
配布直後からとても良い反響が、あちらこちらから聞こえてきます。
SMMA参加館や仙台に住む方々の様々な活動を取り上げたこの冊子の制作にこめた想いや、3月発行予定の
『ニューニューせんだいノート』について、ニューせんだいノート編集チームの方からお話を伺いました。

「休みじかん」というテーマ
ミュージアムを眺めたとき、そのまちの文化って、昔は仕事や暮らしや遊びから生まれてきているようだ
ということがわかりました。でも、今のわたしたちの暮らしぶりって変化してきているし、いったいどこに
文化の火種があるのだろう?と捜したところ「休みじかん」にヒントがあるような気がしました。
「休みじかん」と一口に言っても、ショッピングに出かけるとか買い物して過ごす時間ではなくて、「休み
じかん」を使ってなにかを生みだしている人がいるんじゃないのかな、と。たとえば、「「手」と「声」が生
み出す3つの時間」で紹介しているせんだいメディアテークのスタジオ活動者のみなさんは、普段はふつうに
お仕事をなさっていて、自分の余暇の時間をつかって活動をしていらっしゃるんです。活動をひとつひとつ見
てみると、個人的な趣味を越えているし、公共の場でほかの人たちとの接点を持ちながら活動している方々が
たくさんいらっしゃるんですね。そんなふうに休みじかんを、自分の手や声を使って豊かに過ごしていらっし
ゃる方たちに、もっと会ってみたいと仙台のまちを歩いていると、どんどん興味深い活動に出会いました。ほ
んとうにいろんな「休みじかん」の過ごしかたがあって、それを図鑑のように?まとめて『ニューせんだいノ
ート』をつくりました。
もしかしたら100年後のミュージアムにはこんな街場のあれこれが並んでいるかもしれないですね(笑)

活動の熱をバトンさせたい
動物園では休園日の飼育員さんがいろんな飼育道具を手づくりしていたり、動物の木版画を刷って来館者の
方に配っている獣医さんもいたり。あと、夏休みの自由研究では、夏休みという特別に長い休みじかんを使っ
て、子どもたちが身近な世界の謎を独自の手法で解き明かしていて、とってもおもしろいんです!それから、
ポンコレラの人形劇。ふだんは喫茶店を営む店主が、閉店後の店内で人形劇をしているんですけど、手づくり
の人形も愉快だし、喫茶店がその時間だけ魔法がかかったように劇場のような雰囲気になるんですね。仙台市
内の屋上で養蜂をやっている週末養蜂家の活動も見逃せないですし、仙台の一昔前の手作業を特集した亜炭と
羊の記事もぜひ読んでいただきたいです。ほかにも、読書は一人でできるけど、それを半分開いた「読書会」
にすることで人が集うっていうのはおもしろいですよね。それから、写真家の意外な一面が垣間見れる「あの
人の休みじかん」も。そうした時間に共通しているのって、活動そのものがもっているエネルギーだと思うん
です。子どもだとか、大人だとか関係なく「休みじかん」を使って、好奇心を奔放に発揮し没頭する様子って、
とっても素敵だと思います。そういった活動の熱がバトンしていくといいなぁという想いで編集していきまし
た。

『せんだいノート』、『ニューせんだいノート』の反響
『ニューせんだいノート』の反響について話す前に、その前身である『せんだいノート』について言うと、
こちらのほうはSMMAのブランディングを目的としてSMMA参加館12館にご協力いただきながら、12館を
探るところから出発してはいるのですが、SMMA参加館のミュージアム情報だけでなく、身の回りに見いだ
せるさまざまな話題、地域の文化を支える人々を幅広く伝えています。こちらも、当初フリーペーパーとして
配られる予定だったのですが、震災の影響で発行困難となり、結局のところ販売されるものとして世の中に出
ました。でも、制作時に想定していた形とは違ったけれど、『書店員が本当に売りたかった本』(*1)として
取り上げられたり、昨年10月には紀伊国屋書店の季刊広報誌『scripta スクリプタ』(*2) の中で、
都築響一さんによる書評が掲載されました。このことは本当にうれしいですね。

そして、『ニューせんだいノート』のほうも、発行されてからまだ日は浅いですが、あちらこちらから良い反
響をいただいていて、こちらもまたうれしいです。
街のあちこちに足を運んで、お話を十分に聞かせてもらいながら、一緒につくっていったという感じがあるの
で、ご協力いただいた方々がひとまず喜んでくださってほっとしました。
あとは、この冊子を読んだ県外の方が、「仙台に行ってみたくなった」とか、「自分の町で同じようなシーン
があったことを改めて思い出した」みたいに、自分の街とも照らし合わせながら、これを読んでくれている方が
いるのも、すごくうれしいです。

次号『ニューニューせんだいノート』のテーマは“めでぃあ”
今はまた3月半ば発行に向けて、次号『ニューニューせんだいノート』の制作を進めています。
テーマは、ひらがなで“めでぃあ”。なぜ、ひらがなで“めでぃあ”かと言うと、写真や映像だけではなく、幅広
い意味でメッセージや大切なことを届けるようとすること、受け継がれ、伝えられてきているものなど取り上げ
ていきたいと思っているからなんです。

(*1)『書店員が本当に売りたかった本』
(著者:ジュンク堂書店新宿店 発行者:土井尚道 発行所:株式会社 飛鳥新社 発行:2012年7月24日)
第2章「本音を言えば、この芸術書が売りたかった!!」の中で『せんだいノート』が紹介されました。

(*2)紀伊国屋書店出版部 季刊広報誌『scripta スクリプタ』 autumn2012 no.25
(第7巻第1号通巻25号 発行:2012年10月1日)
書評連載「読みびとしらず」の中で、都築響一氏(編集者)による書評が掲載されました。

(最終更新日:2013年2月1日)

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