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SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
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物語りのかたち 現在(いま)に映し出す、あったること
開催期間:2015年10月31日(土) 〜 2016年01月10日(日)

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・・・歴史は「声高に」物語るべきではない。しかし、「声低く」ではあれ物語られない限り「死者の声」はわれわれのもとまで届かないのであり、忘却の海の中に消え去るほかはない。歴史的過去に埋没した死者の声を掘り起こし、それを知覚的現在にまで伝達する「精神のリレー」を可能にするものこそ、語り手と聞き手との批評的共同作業とも言うべき「物語り行為」なのである。  野家啓一『物語の哲学』

 せんだいメディアテークは、2015年度の自主企画展覧会として、「物語りのかたち – 現在(いま)に映し出す、あったること」を開催します。
 震災以降、せんだいメディアテークでは、1970年代から東北の民話の採訪活動を続ける市民活動団体「みやぎ民話の会」と協働して、伝承の民話の語りを映像などで記録し公開する活動を行ってきました。この展覧会は、これらの民話の記録をもとに、美術や漫画の作家が、現在の社会に照らして、私たちにとっての民話とはなにかを捉え直し、表現したものです。
 東北の民話は、厳しい環境のなかで生きる人が、自然への畏敬の念や、人生の悲哀、あるいはおかしみを、豊かな発想によって物語化し語り継いできたものです。この暮らしのなかで育まれたユニークな想像力と、物語られることで実感される過去との連続性を3名の作家が表現します。
 過去の出来事「あったること」を他者に伝え、想起の連鎖を生んでいくものとしての民話とアートの展開にご期待ください。
http://www.smt.jp/projects/monogatari/

会期:2015年10月31日(月)から2016年1月10日(日)まで
   *11月26日および12月29日から1月3日は休館
公開時間:11時から20時
会場:せんだいメディアテーク6階ギャラリー4200
入場料:一般(大学生・専門学校生含む)300円、高校生以下無料(豊齢カード、障害者手帳をお持ちの方は半額)

主催:公益財団法人 仙台市市民文化事業団(せんだいメディアテーク)
助成:一般財団法人 地域創造  花王芸術・科学財団
後援:NHK仙台放送 TBC東北放送 仙台放送 宮城テレビ放送 KHB東日本放送 河北新報社 朝日新聞仙台総局 産経新聞社東北総局 読売新聞東北総局 毎日新聞仙台支局 仙台リビング新聞社 せんだいタウン情報S-style エフエム仙台 仙台シティエフエム ラジオ3
協力:みやぎ民話の会

お問い合わせ
せんだいメディアテーク 企画・活動支援室
〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-1
電話 022-713-4483 FAX 022-713-4482
Email office@smt.city.sendai.jp

【展覧会参加作家】
 宮城県在住の漫画家で『ぼのぼの』や『I (アイ)』などの作品で注目を集めるいがらしみきお、写真や映像などを用いながら、メディアによって形作られる社会について批評的な表現を行う田村友一郎、子どもたちとの共同制作を通じて、彼らの豊かな感性の視点から、社会の制度や慣習をシニカルに提示する山本高之の3名の作家が、独自の観点から民話を解釈し、形にあらわします。

いがらしみきお
1955年宮城県加美町生まれ。仙台市在住。漫画家。工業高校を中退した後、工場や印刷所勤務を経て24歳でデビュー。過激なギャグやシュールな表現の中に、人間味や不条理、生と死などのテーマをにじませる独特の作風を持つ。代表作に『ぼのぼの』(竹書房/第12回講談社漫画賞受賞)、『忍ペンまん丸』(スクウェア・エニックス/第43回小学館漫画賞受賞)、『かむろば村へ』(小学館・ビックコミック)を原作にした映画『ジヌよさらば かむろば村へ』は2015年4月より全国で上映中。最新作『誰でもないところからの眺め』(太田出版)は2015年9月より発売。

田村友一郎
1977年富山県生まれ。美術作家。日本大学芸術学部写真学科卒。東京藝術大学大学院映像研究科修了。2013年、文化庁新進芸術家海外派遣制度によりベルリン芸術大学・空間実験研究所に在籍。現在、東京藝術大学大学院映像研究科後期博士課程に在籍。2010年にGoogleStreetViewのイメージのみで構成されたロードムービー『NIGHTLESS』で第14回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞、同作を第3回恵比寿映像祭、第57回オーバーハウゼン国際短編映画祭(ドイツ)、WRO国際メディアアートビエンナーレ2011(ポーランド)など世界各国で上映。近年のおもな展示に、MOTアニュアル2012「風が吹けば桶屋が儲かる」(東京都現代美術館)、瀬戸内国際芸術祭2013、メディアシティ・ソウル2014(韓国)など。映像、インスタレーション、パフォーマンスなど表現形態は多岐に渡る。

山本高之
1974年愛知県生まれ。美術作家。愛知県立芸術大学非常勤講師。愛知教育大学初等教育教員養成課程(芸術系)卒。同大学大学院芸術教育専攻美術分野修了。チェルシー・カレッジ・オブ・アートアンドデザイン、ファインアート修士修了。2014年アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成を受け、ニューヨークに滞在。子どもの素直な感性や創造性を通し、人の意識下に潜む慣習や物事の関係性を表現する。近年のおもな個展に2011年「Novi Pakao-New Hell」(Max Artfesta、クロアチア)、2012、2013年「Facing the Unknown」(MUZZ、ケンジタキギャラリー)、など。近年のおもなグループ展に、あいちトリエンナーレ2010、2012年「Phantoms of Asia: Contemporary Awakens the Past」(Asian Art museum、アメリカ)、2014年「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」(森美術館)がある。

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