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SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
仙台・宮城ミュージアムアライアンス事務局
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星空と路(2020)
2020年3月11日(水)より開催

 

せんだいメディアテークは2011年5月3日、東日本大震災による甚大な影響に対し、ともに向き合い考え、復興への長い道のりを歩きだすため「3がつ11にちをわすれないためにセンター」を開設しました。

市民、専門家、アーティスト、スタッフが協働し、復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとなるこのセンターでは、映像、写真、音声、テキストなどさまざまなメディアの活用を通じ、情報共有、復興推進に努めるとともに、収録されたデータを「震災の記録・市民協働アーカイブ」として記録保存しています。

「星空と路」は、「3がつ11にちをわすれないためにセンター」参加者による記録を利活用する機会として開催しています。プロジェクトを紹介する展示や映像上映、記録を囲む対話の場をひらき、参加者それぞれの活動を通じて、震災をふりかえります。

3月11日の星空から9年が過ぎようとしています。
「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の参加者は、
技術や経験の有無にかかわらず、震災にまつわるさまざまなことがらを記録してきました。
あのとき感じた確かなつながりを、かたちに残そうとするひと。
いままでの記録と向き合い、意味を探るひと。
あの日をきっかけに出会った、場所や人との関係を見つめなおすひと。
復旧・復興にとりのこされた、小さなこえを伝えつづけるひと。
こうした、参加者の記録に映し出された変わりゆく地域の風景やそこに暮らす人びとの姿も、
各地の被害状況がみえづらくなってゆくにつれ、さらに幾層もの表情があらわれていくように感じます。
彼・彼女らの記録を通してこれまでの記憶をふりかえることで、
ご来場いただいたみなさまと一緒に、これからの道のりを考えることができればと思います。

■日時:2020年3月11日(水)〜4月19日(日) ※3/16(月)、3/26(木)はお休み
■場所:せんだいメディアテーク
■入場無料・申込不要・出入自由

 

**プロジェクト紹介**
■忘れまじ この悲しみを
宮城県の沿岸部にある山元町は、津波による甚大な被害により、町内総面積の約37パーセントが浸水。今回、上映・展示する映像は、当時山元町にお住まいだった佐藤修一さんが、震災直後から山元町役場の災害対策本部・避難所の様子をビデオカメラで撮影したものです。災害発生時に、災害対策本部がどのように動いていたか。そして、避難された方々にどのように情報が伝達されていったのか。どんな小さなことでも伝えようと、あの日みんなが奮闘していた記録です。
*3/14(土)イベント開催

■中野伝承プロジェクト
震災により甚大な被害を受けた仙台市宮城野区中野小学校区の復興を考える地域団体、旧中野小学校区復興対策委員会のメンバー構成された「なかの伝承の丘保存会」によるプロジェクト。昨年度からわすれン!に参加し、初めてカメラを手に、自ら地域の歴史や住民の声を映像に残す試みを開始。これまでに、「日和山」「中野小学校避難」「炊き出し」「西原新聞」などをテーマに、計6組のインタビューを記録してきました。今回は、第1弾として完成した映像の上映会と、記録してきたインタビュー映像の一部を展示します。
*3/14(土)イベント開催

■峠となぎさの道ゆき
自身のルーツをたどるかのように20年前に仙台に移り住んだという工藤寛之さんは、まちづくりや劇団の仕事で東北6県を忙しく動き回る日々のなか、いつからか目に付いた何気ない風景にレンズを向け写真を撮りはじめました。その記録活動は東日本大震災後のいまも習慣として続き、撮影された写真の量は膨大な数となっています。竜飛崎から勿来の関まで、工藤さんが歩んだ道のりを地域ごとに写真とテキストで紹介するプロジェクトの第1弾として、今回は雄勝の記録を展示します。

■現れた光景・消えた景観
2017年3月31日に全域避難指示が解除された福島県双葉郡浪江町。記録者の髙橋親夫さんは、2016年より浪江町の町並みの記録を始め、その写真数は現在7000枚を超えます。当初は、震災当日から変わらない姿が並ぶ浪江町を残そうと始めた記録活動でしたが、避難指示が解除されると目まぐるしい速さで町は変貌していき、髙橋さんにとっても新たな視点が芽生えていきました。今回は、その膨大な記録群の中から、解除後、町のあちこちで家が取り壊されることによって現れた、そこに暮らす人びとすら知らなかった光景が映し出された写真を展示します。

■回遊するヒト
2011年3月11日の大地震によって起きた東京電力福島第一原子力発電所事故。この東京と福島の名が付いた事故は、生態学者の林剛平さんにとって、エネルギーや都市と農村の関係を考える契機になりました。クマの肉に出荷制限がかかった山、舟大工の工房を押し流した海、田に水をひくことをやめた農村、人が住めなくなった村。各地を巡り記録活動を続けてきた林さんは、自身の活動に「回遊するヒト」と名付けました。今回は2016年からはじまった林さんの記録活動のサイクルの中で生まれた映像を、回遊した足どりをたどる地図とともに紹介していきます。
*3/15(日)イベント開催

■3月12日はじまりのごはん−いつ、どこで、なにたべた?−
「3.11からはじまる、まちと人のオモイデをキロクする」をテーマに活動する3.11オモイデアーカイブ。時間が経ち、徐々に語られることが少なくなった震災について、当時の「ごはん」にまつわる写真を糸口に、鑑賞者が思い出したことなどを、自由にふせん紙に書いていく参加型の取り組みです。

■録音小屋
ふたりひと組で震災にまつわる物語を残していく「録音小屋」プロジェクト。これまで録音されたお話の一部を紹介します。同じ職場で被災した女性のお話や、震災を知らない子に母から伝えられたお話など。家族や友人という関係性のなかで語られた、当時の想いやいまの気持ち、また、誰かに伝えたくて話されたことの記録です。
*会期中も、録音小屋でお話を録音することができます。

■アーカイヴィークル
わすれン!にこれまで寄せられてきた多くの写真・映像・音声による震災記録をもとに制作した、定点観測写真パネルやわすれン!DVD、わすれン!レコードなどが閲覧できる小さな移動式資料室。普段は、2fの映像音響ライブラリーに設置されており、パネルやDVDはライブラリーで貸出も行っています。
*仙台市宮城野区が制作した映像を会期中、随時上映します。震災の記憶の風化が懸念される中、発災直後の状況や復旧・復興に携わってきた人々の思いなどをまとめた映像です。

 

**イベントスケジュール**
■[展示]星空と路
◦日時:2020年3月11日(水)〜15日(日) 9:00-18:30
◦会場:1階 オープンスクエア

■[上映と対話]忘れまじ この悲しみを——東日本大震災 山元町の記録
記録者の佐藤修一さんが体験した山元町の避難所での1週間と、その間の災害対策本部の様子を記録した映像を中心に、数ヶ月後の被害の様子までをとらえた映像です。震災後、新しい環境に移ったことを契機に佐藤さんは、あの時の状況をなんとか伝えなければという想いが強まり、2018年に協力者を得て、作品にまとめました。上映後の対話の場では、多くの方に当時の様子を知ってもらいたいと、時間が経ってもなお記録をまとめようと思い立った佐藤さんの想いについてうかがいます。
◦日時:2020年3月14日(土) 10:30-12:00(上映時間45分)
◦会場:7階 スタジオシアター
◦スピーカー:佐藤修一

■[上映と対話]中野伝承プロジェクト 第1弾インタビュー映像『日和山と中野小太鼓』完成祝賀会
旧中野小学校の東に位置する蒲生干潟のそばに、日本一低い山「日和山」があります。毎年7月1日には山開きが行われ、そこでは旧中野小学校の児童による太鼓演奏があるなど、地域文化が受け継がれる機会にもなっています。上映する『日和山と中野小太鼓』は、山開きに携わった4人の男性へのインタビュー映像で、中野伝承プロジェクトのメンバーである村上幸一さんと増田芳雄さんによる記録です。昨年はじめてカメラを手にし記録活動をはじめたおふたりは、編集作業を経て、今回の発表の場も自ら進行します。上映後の交流の場では、来場されたみなさんと一緒に第1段完成をお祝いする時間を過ごせればと思います。
◦日時:2020年3月14日(土) 13:30-15:30(上映時間70分)
◦会場:7階 スタジオシアター
◦司会進行:村上幸一・増田芳雄(なかの伝承の丘保存会)
◦協力:なかの伝承の丘保存会、福原悠介

■[上映と対話]8年後の飯舘村調査
今回上映する映像は、2019年3月に実施した福島県飯舘村での放射線量調査の様子を記録したものです。記録者の林剛平さんはこの調査で毎年飯舘村を訪れており、2016年に制作された『5年後の飯舘村調査』は、震災にまつわる記録活動のきっかけになった映像でもあります。上映後のトークでは、研究調査ではこぼれ落ちてしまう部分を拾いたいという想いで記録をはじめた林さんの目線で見た飯舘村の変化や、そこから広がったご自身の活動についてうかがいます。
◦日時:2020年3月15日(日) 10:30-12:00(上映時間43分)
◦会場:7階 スタジオシアター
◦スピーカー:林剛平

■[上映と対話]相馬クロニクルダイアログ第7回 テーマ「伝えたかったこと」
福島県立相馬高校放送局の生徒たちは、震災にまつわる音声・映像作品を制作してきました。 今回は、『今伝えたいこと(仮)』という、震災当時を福島で過ごした高校生の想いがストレートに表現された相馬高校放送局制作の演劇の記録映像と、相馬高校出身で震災時はすでに上京していた女性が制作した『19さいだった私』というドキュメンタリーの2本を上映します。同時期に制作されたこの2つの作品を通して、同じふるさとを持つ彼女たちが別々の場所で経験した震災というものをどのように捉えたのか、また福島県外にいる私たちにとっての福島や震災について、当時の想いに触れながら対話ができればと思っています。
◦日時:2020年3月15日(日) 14:00-16:30
◦会場:7階 スタジオシアター
◦進行:渡部義弘(相馬クロニクル)
◦上映作品
相馬高校放送局『今伝えたいこと(仮)』(演劇の記録映像/32分/2013)
田村香織『19さいだった私』(映像ドキュメント/28分/2013)

■[展示]星空と路
◦日時
:2020年3月17日(火)〜4月19日(日) 9:00-22:00
◦会場:7階 ラウンジ

 

**随時参加受付中**
■[参加型プログラム]わすれン!録音小屋
話し手と聞き手のふたりひと組で、震災にまつわるお話を録音して残し、後世に伝えていくプロジェクト「わすれン!録音小屋」。当時のことやいまの気持ち、これまで聞けなかったこと、話したかったことなど、あなたの家族や友人などに聞いてみませんか?会期中も、録音小屋でお話を録音することができます。
◦受付場所:2f 映像音響ライブラリー 受付カウンター
◦受付時間:火曜日-金曜日 10:00-18:30、土曜日・日曜日・休日10:00-16:30
※お休みは、仙台市市民図書館に準じます。

参加方法等は以下のウェブページをご覧ください。録音されたお話もウェブに公開しています。
https://recorder311.smt.jp/information/58555/

 

【お問い合わせ】
せんだいメディアテーク
TEL:022-713-4483

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