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特別展「まど・みちおのうちゅう」
開催期間:2016年04月23日(土) 〜 2016年06月26日(日)
レポートを読む

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山口県周南市出身の詩人まど・みちお(1909-2014)は、1934年、雑誌『コドモノクニ』の北原白秋選で「ランタナの籬(かき)」「雨ふれば」が特選となって以来、「やぎさん ゆうびん」(1951年)、「ぞうさん」(1952年)など数多くの童謡を発表しました。戦後約10年間は幼児雑誌の編集に携わりますが、1959年にフリーとなり、詩や童謡の創作に専念しました。1968年に最初の詩集『てんぷらぴりぴり』で第6回野間児童文芸賞を受賞。1994年には、日本人としては初の国際アンデルセン賞作家賞を受賞するなど国内外で高く評価されています。本展では、資料や映像でまど・みちおの詩人としての足跡をたどるとともに、絵画作品を通して、詩とはまた違う宇宙観を紹介します。

■会期:
2016年4月23日(土)~6月26日(日)
■休館日:
月曜日、5月6日、第4木曜日
■観覧料:
一般700円 高校生400円 小・中学生200円(10名以上の団体は各100円引き)
■主催:
仙台文学館
■共催:
NHK仙台放送局
■監修:
(公財)周南市文化振興財団
■企画協力:
(一財)NHKサービスセンター

 

【展示関連イベント】

1.歌とおはなしのひととき~「花と木の歌」まどさんと私
まどさんの詩から生まれた合唱曲「花と木の歌」を作曲した仙台の作曲家・今井邦男さんに、合唱曲誕生にまつわるお話をうかがいます。
□日時:5月8日(土)15時40分~16時40分
□出演:今井邦男(作曲家)、掛田瑤子(ピアノ)、「六月の歌声」(合唱)
□会場:仙台文学館エントランスロビー
□定員:80人(先着)
□申込:電話・ファックスのいずれかで(FAXの場合は、お名前、お電話番号、日時、イベント名を明記して)仙台文学館へお申し込みください。

2.詩と朗読とおはなし
まどさんの故郷・周南市出身で、NHK「日曜美術館」の司会も務める伊東敏恵さんによる、お話と詩の朗読のひとときをお楽しみいただきます。
□日時:5月15日(日)13時30分~14時30分
□出演:伊東敏恵(NHKアナウンサー)
□会場:仙台文学館講習室
□定員:80人(抽選)
□申込:往復はがきでお申込ください(一枚につき一名の申込み)。お名前、ご住所、お電話番号、イベント名を明記のうえ、仙台文学館へお送りください。
□締切:4月20日(水)必着
□備考:入場の際は、特別展展示観覧券の半券が必要です。

3.ギャラリートーク
展示資料を見ながら、まどさんと交流のあった仙台在住の歌人・佐藤通雅さんにまどさんの作品についてお話をうかがいます。
□日時:5月28日(土)10時30分~12時00分
□出演:佐藤通雅(歌人、評論家)
□会場:仙台文学館企画展示室
□定員:20人(先着)
□申込:電話・ファックスのいずれかで(FAXの場合は、お名前、お電話番号、日時、イベント名を明記して)仙台文学館へお申し込みください。
□備考:入場の際は、特別展展示観覧券が必要です。

4.連続講座「まど・みちおを読む―日本童謡史とまど・みちお」
まどさんと交流のあった仙台在住の歌人・佐藤通雅がまどさんの作品について解説します。
□日時:6月2日(木)、9日(木)、16日(木) いずれも10時30分~12時00分
□出演:佐藤通雅(歌人、評論家)
□会場:仙台文学館講習室
□定員:50人(抽選)
□受講料:1回500円
□申込:往復はがきでお申込ください(一枚につき一名の申込み)。お名前、ご住所、お電話番号、イベント名を明記のうえ、仙台文学館へお送りください。
□締切:5月17日(火)必着

5.講演会「まど・みちおの生涯―幼き日の思い出は永遠に」
まどさんとふるさと・山口県周南市を結び、30年近い親交を持つ有田順一さんに、まどさんの魅力についてお話いただきます。
□日時:6月4日(土) 13時30分~15時
□出演:有田順一(周南市美術博物館館長)
□会場:仙台文学館講習室
□定員:80人(抽選)
□申込:往復はがきでお申込ください(一枚につき一名の申込み)。お名前、ご住所、お電話番号、イベント名を明記のうえ、仙台文学館へお送りください。
□締切:5月17日(火)必着

6.学芸員による展示解説
□日時:4月29日(金・祝)・5月22日(日) いずれも14時~
□会場:仙台文学館講習室・企画展示室
□定員:80人(抽選)
*申込不要。特別展展示観覧券をお求めの上、直接会場へお越しください。

 

【親子で楽しむ まど・みちおのうちゅう】

◎「まどさんづくしのおはなしかい」
「ふしぎな ポケット」のパネルシアター、まどさんの詩集『てんぷらぴりぴり』の読み聞かせなどを行います。
□日時:5月7日(土)、22日(日)、6月25日(土) いずれも11時~11時40分
□会場:仙台文学館講習室
□定員:20人
*入場無料・直接会場へ

◎「ふしぎな ポケット」コーナー
布物作家・イトウユウコさん制作のビスケットがどんどん出てくる「ふしぎな ポケット」付きエプロンをつけ、遊んで写真撮影もできるコーナーです。

◎「やぎさん ゆうびん」ポスト設置
館内に設置した「やぎさん ゆうびん」ポストに、まどさんの詩への感想や思い出などを書いて投函してください。お寄せいただいたお手紙は館内に掲示します。やぎのゆうびんやさんに変身し、写真撮影ができるコーナーもあります。

 

【お問い合わせ】
仙台文学館
〒981-0902 仙台市青葉区北根2-7-1
TEL:022-229-0122

 

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レポート
特別展「まど・みちおのうちゅう」レポート

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ぞうさんのおはなもながい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。SMMA事務局吉田です。
今回は仙台文学館で開催中の特別展「まど・みちおのうちゅう」をレポートします。

 

山口県周南市出身のまど・みちお(本名石田道雄、1909-2014)は、「やぎさん ゆうびん」「ぞうさん」「一ねんせいになったら」といった童謡を多数残しただけでなく、1994年には日本人として初の国際アンデルセン賞作家賞を受賞するなど、国内外で高く評価されている詩人です。幼い頃に覚えたまど・みちおの童謡を今でも口ずさめる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の特別展では、まど・みちおの詩人としての歩みを紹介する資料や映像のほか、まど・みちおが制作した絵画作品を多数展示しています。

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まど・みちおが50代前半期と100歳の頃に制作した絵画作品は、ほとんどが抽象画です。今回展示されている作品にも具体的な何かを描き出したものは少なく、そもそも題名が付されていない作品も多く展示されています。
作品の色彩や描画方法も独特で、たとえば水彩絵の具を塗った上から紙をひっかいて線を引き、そこに水彩絵の具を重ね塗りして作られた作品は、間近で観ると色の濃淡が紙の凹凸に併せて変化しているのが分かります。紙の表面を削ることで生じた毛羽立ちが不思議な効果を生んでいる絵もあれば、紙全体をボールペンのぐるぐるとした線で埋め尽くしてから色を塗っている絵もあります。さまざまな画材による線や色が幾重にも重なった作品の数々は、観る者に新しい気づきをもたらしてくれるものばかりです。

こうしたまど・みちおの絵画作品から描かれたものの意味をとらえるのは、それが題名のある作品であっても難しいことでしょう。しかしこれらの絵画作品は、詩と同様にまど・みちおの内側から生み出されたものです。特別展の会場にはまど・みちおが詩についての思想や作品を綴った手書きの資料も展示されていますが、絵画はこれらの文字と同じように、まど・みちおの内側に広がる「うちゅう」の発露ではないかと思います。絵画の並ぶ展示室を進みながら、まど・みちおの「うちゅう」を漂ってみてはいかがでしょう。

 

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また今回の特別展は周南市美術博物館からの巡回展ですが、仙台文学館会場ならではの展示もあります。
そのひとつがこちらの「まど・みちおと宮城ゆかりの人々」。生前のまど・みちおと交流のあった歌人・評論家の佐藤道雅氏へまど・みちおが宛てた手紙を展示しているほか、気仙沼出身の詩人・水上不二の呼びかけによって同人誌『昆虫列車』に掲載されたまど・みちおの文章など、宮城県ゆかりの詩人とまど・みちおとの交流の記録を見ることができます。手紙や日記といった作品以外の文章からは作家本人の人柄がしのばれるものですが、これらの展示からはまど・みちおのことばに対する細やかさ、まめな人柄をうかがうことができます。

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もうひとつは、まど・みちおの作品「やぎさん ゆうびん」にちなんだ撮影スポット!
黒やぎさんや白やぎさんの帽子をかぶって郵便かばんを肩に提げたら、真っ赤なポストの隣で記念撮影をしてみましょう。帽子は在仙の手芸作家さんの1点ものとか。大人用の帽子もあります。

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ちなみにこちらの赤いポストは館内限定で手紙も送れます。会場に置かれた便箋にまど・みちおさんへの手紙を書いて投函してください。投函された手紙は会場に掲示されますが、やぎさんの帽子をかぶっているからといって食べないでくださいね。

 

最後に館内のカフェ「ひざしの杜」の特別メニューをご紹介します。
特別展の会期中、まど・みちおの詩「ブドウのつゆ」にちなみ、「山ぶどうとブルーベリーのクロナッツとドリンクのセット」を提供しています。
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山ぶどうのさわやかな酸味とクロナッツの食感がすてきなメニューです。上に乗っているグラノーラのサクサク感もおいしさのポイント。ぞうさんの形をしたビスケットは、おはながながいのね……と思いを馳せつつお召し上がりください。

 

特別展「まど・みちおのうちゅう」は、2016年6月26日(日)まで開催中です。

 

◇おまけ◇
仙台文学館2階の情報コーナーでは映画「殿、利息でござる!」の宮城県先行公開(2016年5月7日)にちなみ、撮影風景や映画の舞台・大和町の様子などを伝える特集展示を5月31日まで開催しています。原作書籍や関連資料もお見逃しなく。
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