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SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
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見験楽学ミュージアムバスツアー 「仏像をめぐるバスツアー・Bコース」
開催期間:2011年12月01日(木) 〜 2011年12月01日(木)
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昨年開催された「見験楽学ミュージアムバスツアー」を、今年も開催いたします。
ミュージアムの学芸員が同行し、それぞれの訪問場所で解説をするこのツアー。
今年は3つのコースがあり、それぞれ仙台市や宮城県近隣の古仏や寺社、森をまわります。

今回ご紹介するのは、仙台市博物館「仏のかたち 人のすがた」展とそれにまつわる古寺社をめぐる2コースです。
ツアーガイドとして仙台市博物館の佐々木徹学芸員が同行し、ご案内します。博物館では展覧会を担当する酒井昌一郎学芸員が解説します。

瑞巌寺庫裡
Bコース「政宗ゆかりの古寺社めぐり」
伊達政宗公とゆかりのある寺社をめぐり、最後に博物館へ。政宗公とその家族の肖像彫刻を中心にたずね歩きます。
■日時: 2011(平成23)年12月1日(木)9:00~17:00
■参加費: 4,800円(昼食代・入場料・保険料込み)
■ツアー解説: 佐々木徹(仙台市博物館学芸員)
■ツアー行程:
9:00 仙台駅西口発
9:30~10:00 岩切 東光寺の磨崖仏
10:45~11:45 松島 瑞巌寺宝物館(伊達政宗公肖像を見学)
12:00~13:00 昼食(瑞巌寺前「洗心庵」で和風膳をいただきます)
14:00~15:00 陸奥国分寺
15:30~16:45 仙台市博物館「仏のかたち 人のすがた」展(政宗の妻、嫡男像)
17:00 仙台駅西口着、解散

■【佐々木学芸員からのコメント】
初代仙台藩主の伊達政宗は、現在の仙台とその周辺の地が古来ずっと政治的・宗教的に重要な場所であったことを知っていました。政宗や伊達家ともゆかりの深い寺をめぐって、そんな政宗の思いに触れてみませんか?

■ツアー解説: 佐々木徹(仙台市博物館学芸員)
仙台市史編さん室を経て現職。専門は日本中世・近世史。

■展覧会解説: 酒井昌一郎(仙台市博物館学芸員)
「仏のかたち 人のすがた」展担当。専門は日本美術史。

                           
■定員: 約40名 ※先着順。25名に満たない場合は実施しません。
■申込方法: 下記へお電話でお申し込みください。定員になり次第、受付終了。
仙台バスツアーズ株式会社 電話 0223-23-6571(受付時間 平日9:00~18:00)

【問い合わせ】
仙台バスツアーズ株式会社 電話 0223-23-6571(受付時間 平日9:00~18:00)
〒989-2422 岩沼市空港南4丁目1-7

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レポート
SMMA見験楽学ミュージアムバスツアー「政宗ゆかりの古寺社めぐり」レポート

12月1日、見験楽学ミュージアムバスツアー「政宗ゆかりの古寺社めぐり」が開催されました。仙台市博物館の特別展「仏のかたち 人のすがた」展とそれにまつわる古寺社(東光寺、瑞巌寺、陸奥国分寺)をめぐるバスツアーです。ツアーガイドとして仙台市博物館の佐々木徹学芸員が同行し、各所で解説。博物館では展覧会を担当する酒井昌一郎学芸員により解説が行われました。
当日は36名の方が参加されました。午前9時に仙台駅を出発し、博物館の閉館時刻までじっくりと学びの旅を楽しみました。

(1)東光寺 (仙台市宮城野区岩切)
こちらの見どころは磨崖仏(平安後期~鎌倉時代頃、薬師如来などを石窟に掘ったもの)と120基ほどある板碑(板状の石碑、供養塔)です。
磨崖仏は風化が著しくガラス戸で覆われていましたが、模型を博物館の常設展示室で観ることができます。
また、境内にひっそりとたたずむ板碑にも目を向けてはとのお話もありました。

バスツアー写真1

東光寺の板碑を指差す佐々木学芸員の解説に熱心に聞き入る参加者の皆さま

(2)瑞巌寺 (宮城県宮城郡松島町)
本来ここにあるはずの愛(めご)姫(ひめ)像が博物館の特別展に出展中のため、伊達政宗像と甲冑(三日月型の前立付き、黒漆五枚胴具足)が並んで展示されていました。紅葉がちょうど見ごろで、赤やオレンジ色に美しく色づいたもみじに感嘆の声が上がりました。
瑞巌寺前「洗心庵」にてお城型のうつわに入った昼食をいただいた後は、各自自由行動。皆さま松島観光を満喫されたようです。松島から仙台へ向かうバスの中で、添乗員さんから震災後10分の1ほどに減った観光客が現在3分の1ほどに戻りつつあるとのお話がありました。

バスツアー写真2

瑞巌寺では庫裡、宝物館を拝見した後寶華殿(愛姫の霊廟)へ

(3)陸奥国分寺 (仙台市若林区木ノ下)
奈良時代に全国に建立された国分寺の中でも、現存し、かつ規模の大きい貴重なお寺との佐々木学芸員のお話。陸奥国分寺所蔵の十二神将立像が特別展にて展示中ですが、ふだんは全部一度には見られないとのことです。
1607(慶長12)年伊達政宗によって再建された薬師堂境内にはイチョウの落ち葉が一面に広がり、黄色い絨毯(じゅうたん)のようでした。

バスツアー写真3

陸奥国分寺薬師堂前で解説する佐々木学芸員。奈良時代の七重塔跡や、仙台の繁華街・国分町の由来となった国分氏が祀っていた白山神社などを拝見

(4)仙台市博物館(仙台市青葉区川内)
特別展「仏のかたち 人のすがた」展について酒井学芸員にお話を伺い、政宗班と愛姫班の2班に分かれて会場を見学しました。愛姫坐像、金剛力士像前にて解説を伺った後、自由行動。会場にて佐々木学芸員と酒井学芸員に質問をされる方、仏さまにじっくりと見入る方、皆さまそれぞれに鑑賞しておられました。中には学芸員のように(?)お友達に解説をされる方もいらっしゃり、歴史好き、仏像好き、何より勉強熱心な方が多いなあという印象を受けました。朝から同行した佐々木学芸員とは、ここでお別れとなりました。

帰りのバスの中では佐々木学芸員からのメッセージをご紹介。「このバスツアーで新しい発見があったり、博物館や仙台の歴史に興味を持って頂ければ幸いです」とのことでした。参加者の皆さまも古寺社や特別展をめぐる中で、普段あまり接する機会のない学芸員の方から直接貴重なお話を聞くことができたことを喜んでいらっしゃるように感じました。
お寄せいただいたアンケート回答には、
「前に見学した場所もあったが学芸員の説明もあり大変良かった」
「説明が分かりやすくまた来たいと思った」
「特別展がある度にこういうツアーを開催してほしい」など、嬉しいお言葉をいただきました。

今回めぐった陸奥国分寺の近く、薬師堂東遺跡にて宮城県内で初めて梵鐘鋳造遺構が発見されたとツアー前日に発表がありました。陸奥国分寺は869(貞観11)年の貞観地震後に修理されていて、復興に伴い梵鐘が鋳造された可能性が高いそうです。

バスツアー写真4

十二神将立像(鎌倉時代、陸奥国分寺蔵)の前で解説する酒井学芸員。像の頭には十二支の動物が。いかめしい像とかわいらしい動物のギャップが面白いとの声も

古くからの仏さまや寺社が現代まで伝わっているのは、修理し、大切に伝えてきた人の手があったからこそ。東日本大震災からの復興を祈念した特別展で仏さまの姿に安らぎを覚え、文化財を伝えてきた地域の方々に思いを馳せた一日でした。

SMMA(仙台・宮城ミュージアムアライアンス) 見験楽学ミュージアムバスツアー
「政宗ゆかりの古寺社めぐり」

■日時: 2011(平成23)年12月1日(木) 9:00~17:00
■見学地: 東光寺、瑞巌寺、陸奥国分寺、仙台市博物館
■ツアー同行解説: 佐々木徹 (仙台市博物館学芸員)
■特別展解説: 酒井昌一郎 (仙台市博物館学芸員)
■参加者数: 36名

報告:渡辺綾子(仙台・宮城ミュージアムアライアンス事務局)

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