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SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
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考えるテーブル てつがくカフェ〈3.11以降〉読書会「震災を読み解くために」第6回
開催期間:2013年09月28日(土) 〜 2013年09月28日(土)

◇この「読書会」について
「読書会」は、あるひとつの本を取り上げ、それを参加者みんなで一緒に読んでいくものです。この読書会では、他の人々と共に読むということを最大限活かし、一つの本に対する人々の多様な「読み方」を大切にします。そうして参加者どうしが協力し合い、触発し合って、〈震災〉という出来事を――それを直接に扱う「震災関連書」をひとりで読むだけでは辿りつけないようなところまで――深く「読み解く」ことができるような場でありたいと願っています。

◇今回取り上げる本について
初回から何回かに渡って、まずはジャン=リュック・ナンシー著「フクシマの後で 破局・技術・民主主義」(渡名喜庸哲訳、以文社)をじっくりと読み解いていこうと思います。さしあたり目標とするのは、この本の第一章「破局の等価性」を読み切ることです。

◇フクシマの後で 破局・技術・民主主義 / ジャン=リュック・ナンシー (著), 以文社
第一章には、ナンシーが、2011年12月17日に東洋大学で行ったウェブ講演会「ポスト福島の哲学」で発表された原稿を元にして公刊された文章が収められています。読書会を進めるに当たっては、とにかく量よりも質を重視しますので、複数回にわたってようやくこの第一章全体を読み終えることになります。
これまで読み進めてきた中で、ナンシーが「等価性」や「計算不可能性」といった言葉で特徴づけてきた「現代文明の布置」の全体像を把握する際、「技術」というものがその布置の重要な要をなすことがわかってきました。そこで前回ははじめに「技術」についての理解を深め、その結果、ナンシーがわれわれに喚起しているのは「技術」が現代にもたらした「手段と目的の等価性」の網から抜け出なければならないということだとわかりました。ではどうやって抜け出すのか?次回からより本格的にこの論点へと入っていきます。当日使った資料と、読書会での対話の様子を書いたレポートは「考えるテーブル」のホームページにあげています。なるべく参加できなかった方にも当日話された内容が伝わるように、また初参加の方にも滞りなく対話に加わっていただけるように書いたつもりですので、ぜひそちらを読んで、今回の対話の内容を確認して頂ければと思います。次回は10節の冒頭から読み始める予定ですが、だからといって次回で終わるわけでもありません。何度でも前に戻ったり先をつまみ食いしたりしながら、とにかくこの第一章全体を真に「読み解く」ことを目指していこうと思います。
(てつがくカフェ@せんだい 綿引周)

◇「震災を読み解くために」読書会の理念
私たちは、読書会というかたちで本を読むことが、単にひとりで本を読むときには得られないような、格別の効果をもたらすものだと考えます。
第一に、あるひとつのテキストを巡る多種多様な意見や思いに触れることによって、自分ひとりの理解がいかに特殊なものであるかを知ることができます。これを反対から言えば、本を読む営みのもつ豊かさに気づくことができるということです。ふだん多くの人にとって、ひとつの本を巡る解釈について誰かと熱く語り合う機会などそうないのではないでしょうか? そうだとしたら、ふだん自分がどのくらい特殊な読み方をしているのかもわからないはずです。それは「読みの複数性」と言い表わすことができるような、読むことのもつ豊かさを引き出せていないということです。さらにまた、テキストを共に読むことで、読書会に参加する人々の(普段は隠された)多様性や他者性――彼らが自分とは異なる人間であるということ――に気づくことができます。これも日常の当たり障りない会話においては得難い体験ではないでしょうか。
また、第二に、読書会に参加し、他の参加者と協力することによってテキストと真に向き合うことができるというのも、読書会のもたらす効果のひとつです。さらにこの読書会は、「震災を読み解くために」、あくまで〈震災〉という出来事と関連するテキストを取り上げる予定ですから、テキストと真摯に向き合い、共に参加する人々の力を借りながら、「自分なり」を超えた読み方で〈震災〉という出来事を見つめ直すことができるという点にも、この読書会に参加することの意義が見いだせるはずです。
私たちは読書会という読みのかたちがもつ特性を最大限活かしながら、深く〈震災を読み解く〉ということ、また、そのための〈読みの力〉を鍛え上げていくことを理念として掲げ、その実現へと向けた努力を――参加者の方々と共に――重ねていきたいと考えています。

■日時:2013年9月28日(土) 午後5時~7時
■会場:せんだいメディアテーク 7階 スタジオa
■参加無料、申込不要、直接会場へ ※課題本をご持参ください。
■主催:てつがくカフェ@せんだい/せんだいメディアテーク
■助成:財団法人 地域創造

▼これまでのレポートは以下をご覧ください
http://www.smt.jp/thinkingtable2012/?p=3817

【お問い合わせ】
e-mail philcfsendaiaw@gmail.com (綿引) 
てつがくカフェ@せんだいHP http://tetsugaku.masa-mune.jp/
      

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