今回の美術館講座は、開催中の「ミュシャ展」に因み、アール・ヌーヴォーを含むフランス19世紀末の装飾芸術をテーマに開催します。建築装飾、インテリア、家具、装身具、ガラス器、陶器、装幀やポスターなどグラフィック。職人仕事と見られていたこれらの分野で、絵画・彫刻など「純粋芸術」をもしのぐような、創造性に富んだ装飾芸術が、世紀末のこの時期いっせいに開花しました。その根底にある「装飾」をめぐる考え方の、この時代特有の動向に着目しながら、四つのトピックを設けて構成します。
■日時:2014(平成26)年3月2日(日)、9日(日)、16日(日)、23日(日)
いずれも午後1時30分より(約90分程度)
■会場:宮城県美術館アートホール (佐藤忠良記念館地階)
■定員:60名
■料金:無料
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【第1回】 3月2日(日)
◆ 都市の装飾としてのポスター
― シェレ、ロートレック、ミュシャ ―
講師:吉田 紀子 (中央大学准教授)
【第2回】 3月9日(日)
◆19世紀フランスにおける
「装飾」と「芸術」の位相
講師:天野 知香 (お茶の水女子大学教授)
【第3回】 3月16日(日)
◆ エミール・ガレの象徴芸術
― アルチザンからアーティストへ ―
講師:鈴木 潔 (長浜アートセンター館長)
【第4回】 3月23日(日)
◆ 生けるジャポニスム
― 日本画家・高島北海とナンシー派の装飾芸術 ―
講師:庄司 淳一 (宮城県美術館学芸員)
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■申込:電話にてお申し込みください。
宮城県美術館で直接申し込まれる場合は、創作室にて承ります。
申込締切:2月28日(日)
◇詳しい内容はこちらをご覧ください。
【問い合わせ】 宮城県美術館 教育普及部 TEL:022-221-2114