東山魁夷は、清澄で深い情感をたたえた風景画により、戦後の日本画の世界に大きな足跡を残しました。自然と真摯に向き合い、思索を重ねながらつくり上げたその芸術世界は、日本人の自然観や心情までも反映した普遍性を有するものとして高く評価されています。
1908(明治41年)、横浜に生まれた東山魁夷は、1933(昭和8)年、東京美術学校日本画科研究科を修了しました。ドイツ留学の後、太平洋戦争への応召、肉親の相次ぐ死といった試練に見舞われますが、そうした苦難の時期を経て風景の美しさに開眼し、戦後はおもに日展を舞台に《残照》、《青響》といった風景画の名作を数多く発表しました。
この展覧会では、昭和戦前期の作品から晩年に至るまでの代表作の数々によって、戦後の日本を代表する国民的画家と謳われた東山魁夷の画業を回顧します。生涯にわたり創作の源泉となった北国のイメージなどの創造の背景をさまざまな側面からさぐり、東山魁夷の精髄をご紹介いたします。
※10月22日に展示替えを行います。
前期(~10月21日)・後期(10月23日~)で一部出品作品が異なります。
■会期:2012(平成24)年9月22日(土)~11月11日(日)
前期 9月22日(土)~10月21日(日)
後期 10月23日(火)~11月11日(日)
■会場:宮城県美術館
■開館時間:午前9時30分~午後5時(※発券は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日(ただし10月8日は開館)、10月9日
■観覧料: 一般1,200円(1,100円)/学生1,000円(900円)/小・中学生、高校生500円(400円)
※()は20名以上の団体料金
■主催:宮城県美術館、河北新報社、仙台放送、日本経済新聞社
■後援:岩手めんこいテレビ、さくらんぼテレビ、福島テレビ
■特別協賛:杜の都信用金庫
■協賛:サン・ベンディング東北
■出品協力:東京国立近代美術館,長野県信濃美術館 東山魁夷館
■前売券:一般1,000円/学生800円/小・中学生、高校生300円
ペア・チケット(一般2枚)1,800円
9月21日(金)まで下記にて販売いたします。
宮城県美術館、藤崎、仙台三越、エスパル、ローソンチケット(Lコード:26829)、
チケットぴあ(Pコード:765-266)、セブンチケット(セブンコード:017-905)、
イープラス(http://eplus.jp)
宮城・福島・山形のJR東日本みどりの窓口・びゅうプラザ(一部を除く)、
日専連カウンター(アエル店、フォーラス店)、宮城県庁1階売店、河北新報販売店、
みやぎ生協共同購入部
※ペア・チケットは電子チケットのみの扱いです。
【関連イベント】
講演会「東山魁夷 人と芸術」
■講師:横山 勝彦(長野県信濃美術館 東山魁夷館・副館長)
■日時:9月30日(日)午後2時~
■会場:宮城県美術館 アートホール
■料金:無料
■お申し込み:不要
まちなか美術講座「東山魁夷の画業」
■講師:宮坂 敦子(宮城県美術館学芸員)
■日時:10月6日(土)午後1時~2時30分
■会場:東北工業大学一番町ロビー4階ホール
■定員:60名
■料金:無料
■申込:不要
◇まちなか美術講座の詳細は、こちらをご覧ください。
ギャラリートーク
■講師:宮城県美術館学芸員
■日時: 9月22日(土・祝)午後2時~
10月21日(日)午後2時~
10月28日(日)午後2時~
■会場:宮城県美術館 本館2階展示室 入口に集合
■申込:不要 ※ただし特別展観覧券をお持ちください。
【お問い合わせ】 宮城県美術館 TEL:022-221-2111