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SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
仙台・宮城ミュージアムアライアンス事務局
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東日本大震災復興祈念特別展「奈良・国宝室生寺の仏たち」
開催期間:2014年07月04日(金) 〜 2014年08月24日(日)
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 室生寺は奈良県北東部、清流が発する室生の地にたたずむ古刹(こさつ)です。女人禁制とされてきた高野山に対し、古くから女性の信仰を受け入れたことから「女人高野」の別称で親しまれており、山形県酒田市出身の写真家・土門拳が愛した寺としても知られています。

 室生寺の創建は奈良時代にさかのぼり、平安時代以後は天台宗や真言宗の影響を受けながら独自の信仰を集めました。境内には平安時代の五重塔(国宝)をはじめ歴史ある建造物が建ち並び、古くからの山岳寺院の様子を伝えています。

 また、平安時代の金堂(国宝)に安置される数々の仏像に魅了されたという方も多く、十一面観音菩薩立像(国宝)の優美な面持ちや、室生の地にふさわしい静かなたたずまいは特に印象的です。対照的に、弥勒堂の釈迦如来坐像(国宝)は土門拳が「日本一の美男子」と評した像です。その美しさの中心は、木肌と彫刻の陰影が織りなす力強い造形にあると言えるでしょう。

本展では、これら国宝の仏像に代表される室生寺の仏教美術や宝物の数々を一堂に展示します。室生寺の貴重な寺宝の数々が東北で公開されるのは初めてのことであり、仙台市博物館でのみ開催いたします。

 室生寺では、1998年秋の台風による倒木で五重塔が大きな被害を受けましたが、全国からの温かい支援によって2000年に復興を果たしました。こうした自然災害の痛みを経験した室生寺からのお申し出により、東日本大震災復興祈念の展覧会が開催の運びとなりました。みうらじゅんさん、いとうせいこうさんが本展の仏像大使に就任され、さらなる盛り上がりをみせております。この夏は癒しの「みほとけ」に会いにぜひ当館へお越しください。

■会期:
2014(平成26)年7月4日(金)~8月24日(日)
■会場:
仙台市博物館
■開館時間:
午前9時~午後4時45分(入館は午後4時15分まで)
■会期中の休館日:
7月21日を除く毎週月曜日、7月22日(火)
■特別展観覧料:
一般1,400円(前売1,200円)、高校・大学生1,100円、小・中学生700円
※10名以上の団体は、当日料金より各100円引き

前売券は7月3日まで、下記にてお求めいただけます
仙台市博物館ミュージアムショップ、藤崎、仙台三越、エスパル、日専連カウンターアエル店、仙台縁日、チケットぴあ(Pコード:766-211)、ローソンチケット(Lコード:27053)、セブンチケット(セブンコード:030-824)、イープラス ほか

■公式ホームページはこちら


▲チラシ

 【関連イベント】

開催決定!

仏像大使 みうらじゅんさん&いとうせいこうさんトークショー申込制・聴講無料>
女人高野の名で知られる室生寺の寺宝を紹介する東日本大震災復興記念特別展「奈良・国宝室生寺の仏たち」の応援団「仏像大使」に、イラストレーターのみうらじゅんさんと作家・クリエーターのいとうせいこうさんが就任しました。お二人によるトークショーを行います。

■日時:
2014(平成26)年7月4日(金)18:00~19:00
■会場:
仙台市博物館ホール(定員200名)
■出演:
 
みうらじゅんさん(イラストレーター) いとうせいこうさん(作家、クリエーター)

 ※申込制、聴講無料。
 
※「奈良・国宝室生寺の仏たち」のチケット(半券可)が必要です。
 
※トークショー後、特別展はご観覧いただけません。
 
※聴講をご希望の方は、往復はがきに郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号を明記の上、
 
〒980-0862 仙台市青葉区川内26番地 仙台市博物館「仏像大使トークショー」係へ。
 
6月20日(金)当日消印有効。1枚の往復はがきで1人の応募。応募多数の場合は抽選となります。

 

記念講演会・トークショー <申込制・聴講無料>
①「室生寺の歴史と信仰~十一面観音とともに」
■日時:
7月5日(土)午後1時30分~2時30分    
■会場:
仙台市博物館ホール(定員200名)
■講師:
網代智明氏(大本山室生寺座主)

②「室生寺の仏像と歴史」
■日時:
7月19日(土)午後1時30分~3時    
■会場:
仙台市博物館ホール(定員200名)
■講師:
井上一稔氏(同志社大学文学部教授)

③「写真家の聖地 室生寺」
■日時:
8月2日(土)午後1時30分~3時    
■会場:
仙台市博物館ホール(定員200名)
■講師:
三好和義氏(写真家)

 

しろ・まち講座 <申込不要・聴講無料>
「展覧会のみどころ 室生寺の仏たちを中心に」
■日時:
7月12日(土)午後1時30分~3時   
■会場:
仙台市博物館ホール(定員200名)
■講師:
酒井昌一郎(仙台市博物館学芸員)

■【関連イベント】記念講演会の申込方法:
①②③の聴講をご希望の方は、1名様につき1枚の往復はがきに、希望イベント番号(①②③)・住所・氏名・電話番号を明記し、下記までお申込みください。

〒980-0862
仙台市青葉区川内26番地 仙台市博物館「室生寺の仏たち」係
※各イベント1名様につき1枚の往復はがきでお申込みください。
締切 ①6月20日(金)、②7月4日(金)、③7月18日(金)の消印有効。応募多数の場合は抽選

【お申し込み・お問い合わせ】
仙台市博物館
〒980-0862 仙台市青葉区川内26番地
TEL: 022-225-3074 FAX:022-225-2558

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レポート
東日本大震災復興祈念特別展「奈良・国宝室生寺の仏たち」を見てきました。

現在、仙台市博物館で開催中の東日本大震災復興祈念特別展「奈良・国宝室生寺の仏たち」の見どころをレポートします。

おすすめ その1 国宝「十一面観音菩薩立像」の後ろ姿

仏像大使 みうらじゅんさん&いとうせいこうさんトークショー (※1) でお聞きしたのですが、今回の展示では十一面観音菩薩立像の光背は展示されていません。したがって、室生寺のご住職でさえこれまで見たことがなかったという十一面観音菩薩立像の後頭部を後ろから眺めることができます。どんな表情のお顔があるか、実際に見て確かめてみてください。

 (※1)本展開幕時に開催された記念イベント。展示の見どころを語るトークショーの模様は現在こちらのページでネット配信されています。ご見学前に予習として話を聞いておくと、より一層展覧会を楽しめるかもしれません。

おすすめ その2 十二神将立像の展示

室生寺では(※2)、十二神将立像は一列に並べられているそうですが、今回の展覧会では仙台市博物館の展示空間を贅沢につかって、ガラスケースに入っていない十二神将立像がそれぞれ360度、直に見学できるように展示されています。照明も効果的に使われていて、十二神将立像が空間全体を支配しているかのように感じました。

一体一体の表情や動き、風が衣装をたなびかせている様子や玉眼の輝き。その頭の上に乗っている小さな干支も見どころです。豊かな表情のうらに思いを巡らせていると、時間も忘れてしまいます。まさに今、風が吹き抜けたのではないかと思うほどの十二神将像の躍動感を感じてみてください。

(※2) 十二神将のうち10体は室生寺、2体は奈良国立博物館に寄託されています。

おすすめ その3 展覧会オリジナルグッズ

展覧会を応援する仏像大使のみうらじゅんさん、いとうせいこうさんがプロデュースした展覧会オリジナルグッズがおもしろいです。中でも、スイッチを押すと十一面観音菩薩立像が映し出されるミニライトは特におすすめです。いろいろな壁に映し出してありがたい気持ちになるのも良し、展覧会をみた興奮をまわりの人に伝えるのにも役立ちます。


▲「室生寺ミニライト」で十一面観音菩薩立像を映し出した様子

おすすめ その4 プレイミュージアム「白描画に挑戦」

展覧会を見て、オリジナルグッズコーナーを楽しんだあとは、プレイミュージアムへ。こちらでは現在、展覧会会期に併せて平安後期から鎌倉時代に流行した墨のみを用いて描かれた白描画に挑戦することができ、大人も子どもも夢中になって取り組んでいました。特別展に展示されている仏さまを描いてみるのはいかがでしょうか。


▲白描画の例

この他にも、十一面観音菩薩立像(国宝)や釈迦如来坐像(国宝)など約90点の資料が並ぶ室生寺展。とにかく見どころたくさんです。
詳細は、公式サイトをご覧ください。

この夏、美しい仏像をみて、吹き抜ける風を感じてみてください。

 

       仙台・宮城ミュージアムアライアンス事務局 石川・佐藤

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