仙台藩の歴史は、全国的にも名が知られる伊達政宗にはじまりますが、仙台の歴史を作ってきたのは、それぞれの時代を生きた数多くの人々です。
この企画展では、仙台藩の奉行として藩主を助けた家臣たち、飢饉や伝染病が流行した時に藩を助けた町人たち、藩の歴史をまとめたり、藩の学問所を作り人材育成を図った学者たち、仙台城下で文芸活動を通じてつながりを見せる文化人たち、そして幕末の動乱を生きた人々などなど、約40名の人物の軌跡を、4つのテーマに分けて、自筆書状や肖像画など関係資料を通して紹介します。
今まで脚光を浴びる機会の少なかった人物もたくさん登場します。この機会に、仙台藩ゆかりのあんな人、こんな人と出会いに博物館に足を運んでみませんか?
◆日 時:2010(平成22)年10月26日(火)~12月19日(日)
9:00~16:45(入場は16:15まで)
◆会 場:仙台市博物館
◆休館日:毎週月曜日、11月4日(木)、11月24日(水)
◆観覧料:一般・大学生400円
高校生 200円
小・中学生 100円
※30名以上の団体は各2割引。
このほか、各種割引があります。詳しくは、仙台市博物館のホームページをご覧ください。
※11月3日(水・祝)は無料。
▲奥州仙台城絵図 正保2年 (財)斎藤報恩会蔵
【展示構成と主な展示資料】
はじめに
◇奥州仙台城絵図 正保2年 1鋪 (財)斎藤報恩会蔵
第1章 仙台藩を支える
伊達政宗書状 茂庭綱元宛 年未詳7月5日 1通
□禽譜(山禽) 堀田正敦編 1帖 宮城県図書館蔵
◇中村景貞乗馬図絵馬 文化5年 1点 落合観音堂大善院蔵
第2章 学び、人を育てる
□生計纂要(厚生新編) ショメール編・大槻玄沢等訳 6冊 宮城県図書館蔵
▲禽譜(山禽) 堀田正敦編 宮城県図書館蔵
第3章 文化でつながる
奥州名所図会 大場雄淵筆 江戸時代後期 2冊 (財)斎藤報恩会蔵
谷風小野川立ち合いの図 勝川春草画 天明年間 1枚
第4章 幕末を駆ける
和歌「囚中述懐三首」 坂英力筆 明治2年 1巻
◇玉蟲左太夫肖像 庄子勇筆 大正時代 1面
※□:宮城県指定文化財 ◇:仙台市指定文化財
※所蔵先の記載のないものはすべて仙台市博物館蔵
【問い合わせ】
仙台市博物館 電話 022-225-3074
▲小倉三五郎肖像(部分) 個人蔵