「kuroko(黒鉱)」は、日本を代表する鉱石で、世界共通の名前です。この真っ黒で緻密な鉱石は選鉱がむずかしく、19世紀終わりまであまり価値を見いだされていませんでした。昔は「黒物」とよばれ、鉱山でやっかいもの扱いされてきたのです。しかし製錬技術が開発された1960年代、金・銀・銅をはじめとする15種類の金属を含む宝のかたまりであった黒鉱は、急に脚光をあびはじめ、日本の重要な鉱産物資源のひとつとなりました。
それとともに黒鉱鉱床の研究が始まり、「kuroko」の名が世界的に広まっていきました。日本の黒鉱鉱床は、日本海が生まれたとき、その海底の熱水活動で生まれたと考えられています。その研究の過程ではさまざまな議論があり、黒鉱鉱床の研究は深海底探査にも発展したのです。この深海底探査の際には、400℃の熱水孔付近に生息する驚くべき生物群が見つかり、鉱床学、地質学だけでなく、生物学の分野も巻き込み、黒鉱をめぐる様々な研究が今でも世界中で進められています。
黒鉱をめぐる驚きの世界を、ぜひご覧ください。
◆開催期間:2010(平成22)年11月2日(火)~11月28日(日)
◆開催場所:仙台市科学館 3階エントランスホール
(仙台市青葉区台原森林公園4-1 電話022-276-2201)
◆時 間:9:00~16:45(入館は16:00まで)
◆休 館 日:毎週月曜日、11月4日(木)、24日(水)
◆入場無料
◆主 催:東北大学総合学術博物館
仙台市教育委員会
仙台市科学館
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【黒鉱】
「黒鉱をみがいてみよう」
ごつごつした黒鉱を研磨機でみがいてみよう。中に含まれる鉱物もぴかぴかに見えてくるよ。
みがいた黒鉱は、おみやげにどうぞ。
◎日 時:2010(平成22)年11月13日(土)・27日(土)
13:00~15:00
◎所要時間:約10分
◎会 場:仙台市科学館 3階エントランスホール
◎参加無料・お申込み不要 どなたでもご自由にご参加ください。
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【問い合わせ】 東北大学総合学術博物館 電話022-795-6767