北小松遺跡は、小さな丘陵に囲まれた水田地帯に立地し、水田に当たる部分は湖沼となっていました。その丘陵ぎわに集落が営まれ、湖沼と丘陵両方の恵みを得やすい場所だったと考えられています。
今回のみどころは、この北小松遺跡から見つかった、縄文時時代晩期のさまざまな出土品です。縄文人が獲ったニホンジカの角や、その骨で作ったカンザシ(髪飾り)、漆の入った縄文土器や珍しいドングリ形土製品など、ふだんなかなか見ることのできない出土品を展示します。
この他にも、赤く塗られた耳飾りや狩猟の道具である石鏃(やじり)、意匠に富んだ縄文土器なども展示いたします。なお今回は、今年度に行った前3回分の企画展のあらましも展示いたします。
過酷な時代を生き抜いた、縄文の人々の“なりわい”の数々を、ぜひご覧ください。
■会期: 2012(平成24)年1月20日(金)~3月18日(日)
9:00~16:45(入館は16:15まで)
■会場: 仙台市縄文の森広場 展示室企画展コーナー
■観覧料: 一般200円、高校生150円、小中学生100円
■休館日: 月曜日、第4木曜日、祝日の翌日
▲北小松遺跡遠景(宮城県教育委員会提供) ▲調査風景(平成21年度)(宮城県教育委員会提供)
▲(左)ニホンジカの角 (右上)同骨製カンザシ (右下)さまざまな石材の石鏃
▲(左)縄文土器浅鉢 (中央)漆の入った土器 (右)脚の付いた縄文土器の底部
※地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡保存館)とのお得な共通入館券もあります。
詳しくは仙台市縄文の森広場のホームページをご覧ください。
※仙台市縄文の森広場は、「どこでもパスポート」対象施設です。
※観覧料の各種割引については、仙台市縄文の森広場のホームページをご覧ください。
【お問合わせ】
仙台市縄文の森広場 TEL:022-307-5665
▲(左)ドングリ型土製品 (中央)赤色に塗られた耳飾り (右)勾玉(未完成)