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SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
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ミュージアムユニバース2013 レポート

ミュージアム12館の「すてき・ふしぎ・おもしろい」大集合

文:仙台・宮城ミュージアムアライアンス(SMMA)運営委員長 佐藤泰

 2013年の年末も押し迫った12月20、21日の両日、せんだいメディアテークの1階で「12館大集合!ミュージアムユニバース ~すてき・ふしぎ・おもしろい~」が開催されました。会場には子供から大人まで1400人近い市民が訪れ、自然や科学技術、歴史からアートにいたるまで、知的好奇心や遊び心を刺激するさまざまなトークや体験を楽しんでいました。

 主催したのは、仙台地域のミュージアム12館による連携事業体である、仙台・宮城ミュージアムアライアンス(SMMA)。SMMAは2009年に発足して以来、単館の力だけでは難しいミュージアムと地域の新しい関係づくりのために、共同での情報発信や媒体づくり、異なる館どうしの連携事業の開拓にとりくんできました。ミュージアムユニバースのように参加館全館が集まって同時にイベントを開催するのは、昨年度が最初で今回は2回目です。

 どこからでも出入りできる公園のような会場は、ステージのある「トークとイベントの広場」、ワークショップができる「体験の広場」、各館の紹介や最新情報がある「展示の広場」に分けられたほか、各館から持ち込まれたミュージアムグッズの販売コーナーも設けられました。「トークとイベントの広場」では、アイソン彗星の話、氷河期と北海道の森の話、クリスマスの歴史の話、歴史クイズや石器づくり教室など、各館の学芸員やスタッフによるタイムリーでバラエティに富んだ内容が、訪れた人々を引きつけていました。いつでもだれでも参加可能な「体験の広場」では、コーナーごとに縄文アクセサリー、型紙を使う版画によるカード、発泡入浴剤、ゲンゴロウパラパラまんがなど、手軽だけど奥の深い、ミュージアムならではの体験が用意され、子供たちだけでなく大人も夢中になって楽しんでいました。またミュージアムグッズのコーナーでは、ジャンルの異なる商品が並ぶことで思わぬ発見があり、たくさんの人が覗き込んではグッズを手にしていたほか、各館の缶バッジなどの小物を入れたガチャガチャコーナーも、ミュージアムがカプセルに入って出てくるようなわくわく感があって人気を集めていました。

 会場スタッフとして活躍する各館のスタッフやボランティアのなかで、今回ひときわ目立っていたのは、おそろいのTシャツを着た若者たち。参加館のひとつである東北大学総合学術博物館を活動拠点に一昨年から活動を開始した「みちのく博物楽団」のメンバーです。子供も楽しめるワークショップなどを通してミュージアムを支援することをめざし、館内だけなく被災地に出向いての活動で実績を積んできた「博物楽団」は、仙台でははじめての学生によるミュージアム支援グループでもあり、これからの発展がとても期待されます。今回のミュージアムユニバースには総合学術博物館のスタッフとして企画段階から参加し、新しい風を吹き込んでくれました。ガラス越しに光のページェントが見える20日の夜、親子連れが家に帰る時間帯をねらって行った「学芸員と話そう!ミュージアムの夢」も、彼等の発言がきっかけとなって企画に結びついたと言えます。歳の離れすぎた私が進行役というのがすこし残念?ですが、SMMA参加館から若手学芸員3名と、ミュージアムに関心のある学生たちが車座になって、それぞれの立場からのミュージアムへの思いや本音を語り合えたのはとても良かったのではないかと思います。震災が引き金となって、若者たちの意識が、以前にもまして地域の文化を足下から創っていくことに向いてきた気がします。そんな若者たちの思いを受け止める場のひとつがミュージアムでもあるとするなら、学芸員になるならないは別として、運営する側も利用する側も、みんなで理想のミュージアムを創り育てていけるような場と機会をもっと広げていく必要があるでしょう。私は今回の「ミュージアムの夢」を通じて、未来を担う若者たちによるミュージアムをめぐる活動が、これからどんどん広がっていく夢を見ました。

 ミュージアムユニバースが終わった翌日からの2日間は、別会場で西日本のミュージアム関係者のネットワークによる「こども☆ひかりミュージアムストリート」が行われ、こちらも企画運営に参加した地元学生たちのパワーが発揮されました。歳末の仙台で行われたふたつのイベントによって、ミュージアムの連携が、若者たちの参加をうながす確かな受け皿ともなりつつあることを、図らずも実感させる4日間となりました。

 

  

 ※2013年度SMMA参加館一覧(あいうえお順):スリーエム仙台市科学館、仙台市縄文の森広場、仙台市天文台、仙台市博物館、仙台文学館、せんだいメディアテーク、仙台市八木山動物公園、仙台市歴史民俗資料館、地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡保存館)、東北大学総合学術博物館、東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館、宮城県美術館

※本原稿は雑誌『ミュゼ  Vol.106』(2014年1月25日発行号)にも掲載の予定です。

 

▼会場の様子は事務局スタッフがレポートします。

 【トークとイベントの広場】

動物のお世話の裏話から石器作りやクリスマスの歴史的成り立ちまで!
硬軟織り交ぜた各ミュージアムの目玉ワークショップやとっておきのトークが大集合。どの回も立ち見が出るほどの大盛況でした。

▲動物の生態を、骨に触って実感。八木山動物公園の「動物たちからの贈り物 ~派生物のいろいろ~」

▲折り紙で古生物に会える!みちのく博物楽団の「昔の生きもの折りがみ教室」

▲あなたの知らない伊達政宗が現れました。仙台市博物館の「仙台市博物館からの挑戦状【冬の陣】 ~君も政宗通!~」

▲石器時代にタイムスリップ?地底の森ミュージアムの「公開製作 石器をつくろう! ~旧石器人の技にチャレンジ~」

▲自分自身のイチオシ映画でバトル!せんだいメディアテークの「シネバトル ~ミュージアムユニバース版~ わたしのイチオシ映画はコレよ!」

 

【体験の広場】

 

出前チャレンジ・ラボ シュワシュワ発泡入浴剤を作ろう!(スリーエム仙台市科学館)
 クエン酸や重曹を混ぜて発泡入浴剤をつくっています。
 お好みの色や香りもつけて、子どもたちは大満足。シュワシュワのお風呂に入って科学を体感!?

 

縄文アイテムづくり(仙台市縄文の森広場)
 石を削って磨いて、縄文風アクセサリーをつくっています。
 根気よく磨いて、滑らかな丸みを帯びた勾玉や雪だるま形など、個性的な作品が生み出されました。

 

スイスイ水生昆虫のパラパラまんがをつくろう!(東北大学総合学術博物館)
 ゲンゴロウのスタンプを押して、パラパラマンガをつくっています。
 パラパラすると、あら不思議、ゲンゴロウの泳ぎ方がよくわかります。
 本物のゲンゴロウも観察しました!

 

昔なつかしてづくりおもちゃ(仙台市歴史民俗資料館)
 わなげやお手玉、がりがりとんぼなど、なつかしい遊びを体験しています。
 子どもも大人もつい熱中してしまう、てづくりおもちゃ。その奥深さを感じます。

 

グリーティングカードを贈ろう!(東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館)
 クリスマスツリーやトナカイの型紙を使って、グリーティングカードをつくっています。
 素敵な色合いに仕上げたカードで、誰かに気持ちを伝えられたでしょうか。

 

【展示の広場】

展示の広場には、SMMA参加館のスタッフから、みなさんにお伝えしたい”ミュージアムの楽しむためのとっておき情報”がたっぷり。
情熱を感じるコーナーとなりました。

  

  

 

 

【ミュージアムグッズショップ】

ミュージアムユニバース2013では、参加館のオリジナルグッズなどを販売する
 ミュージアムグッズショップをはじめて実施しました!

SMMA参加館の色とりどりのオリジナルグッズが店頭に並びました。

こちらがミュージアムガチャガチャ

オリジナル缶バッジなど参加館の特色を生かした商品が買えるとあって、
 ミュージアムユニバースにご来場のお客様の目を楽しませていました。

参加館のオリジナルグッズのなかでも大人気だったのが、仙台市歴史民俗資料館の古地図。
 じっくりとご覧になるお客様が多くいらっしゃいました。

 

 

 

 

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