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SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
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ポンペイ展~世界遺産 古代ローマ文明の奇跡~
開催期間:2011年02月10日(木) 〜 2011年05月08日(日)
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 本展覧会では、ナポリ国立考古学博物館の全面的な協力のもと、ポンペイからの出土品を中心に、日本初公開を含む壁画、彫刻、工芸品、日用品など約250点を紹介します。家々を飾った色鮮やかなフレスコ画をはじめとして、イタリア国外へは初出品となる約60点の銀食器群、ポンペイの郊外にある別荘から出土した浴槽および給湯システム、その床面を飾っていたモザイク画の展示は、本展の大きな見どころです。
 「ポンペイ展」は、一夜にして時を止めたポンペイの人々の暮らしを解き明かし、その奇跡ともいえる姿を甦らせることでしょう。

◆展示期間:2011(平成23)年2月10日(木)~5月8日(日)
◆開館時間:9:00~16:45(入館は16:15まで)
◆休 館 日:毎週月曜日(ただし3月21日(祝)、5月2日(祝)は開館)・3月22日(火)
◆特別展観覧料:一  般   1200円
            高校・大学生 800円
            小・中学生  500円
  ※常設展もご覧になれます。
  ※10名以上の団体各100円引。
   このほか、各種割引があります。詳しくは仙台市博物館ホームページ内の割引情報をご覧ください。
〔当日券発売所〕
藤崎、ローソンチケット(Lコード:25555)、チケットぴあ(Pコード:764-444)、セブンイレブン(セブンコード:008-159)、イープラスhttp:eplus.jp(FamilyMart Famiポートでの申込みをできます)、金港堂書店(本店・泉パークタウン店)、ミヤギテレビ事業部(電話022-215-7700、http://www.mmt-tv.co.jp/pompei)
※前売券の発売は2月9日(水)で終了いたしました。

▲《ポンペイ遺跡 フォルム(公共広場)》 NAKAMURA Yutaka

【関連イベント】*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
◎講演会(各回とも、定員200名・申し込み制・無料)
「ローマ史からみたポンペイ遺跡」

講師:坂井 聰氏(同志社大学講師・本展総合監修)
日時:2011(平成23)年3月5日(土) 13:30~15:00
会場:仙台市博物館ホール
※応募締切:2月23日(水)消印有効

「ポンペイの産業と交易」
講師:浅香 正氏(同志社大学名誉教授・本展総合監修)
日時:2011(平成23)年3月19日(土) 13:30~15:00
会場:仙台市博物館ホール
※応募締切:3月7日(月)消印有効

《申し込み方法》
参加ご希望の方は、往復はがきに講演会の日付・住所・氏名・電話番号を明記し、
〒980-0862 仙台市青葉区川内26番地 仙台市博物館「ポンペイ展」係まで。

※各イベント1名様1枚の往復はがきでお申込みください。
 応募多数の場合は抽選となります。
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【問い合わせ】
仙台市博物館 022-225-3074

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レポート
1700年の眠りから覚めたポンペイ

 

青葉が初夏の訪れを告げる定禅寺通りから、昼間はまだ眠そうな飲み屋街の国分町を抜け、広瀬川を背にして山道をのぼると、仙台市博物館が現れます。

博物館では、特別展「ポンペイ展~世界遺産 古代ローマ文明の奇跡~」が開催されています。東日本大震災の影響をうけ、一時休館からの再開にあたり会期を6月5日まで延長したそうです。

「ポンペイ」はイタリア南部、カンパニア地方に位置し西暦62年大きな地震に見舞われ、西暦79年には数百年の眠りから覚めたヴェスヴィオ山が大噴火し一昼夜のうちに火山灰の下に埋もれ、1700年の眠りにつきました。その後、18世紀半ばから本格的にはじまった調査により発掘された、日本初公開のものを含む壁画、彫刻、工芸品や日用品など約250点が博物館で公開されています。

広大な海の向こう、2000年という眩暈をおこしそうな時間、その地理的にも時間的にも「遠い」土地の営みとは? 大きな疑問符を抱えたまま展示室に入ると、彼方此方から確かに聞こえてくる息づかいに気づくのでした。

中でも印象深かったのは、居酒屋で葡萄やオリーブ、いちじくをほおばりながら、歌い、語り合う「民衆絵画」と呼ばれるもので、酔っ払いのいる情景は、人情味にあふれ、宴の笑い声がこだまして国分町の路地裏と、ポンペイの酒場が一瞬にしてつながるとても不思議な感覚を覚えるのでした。

また、博物館ではなかなか目にすることのない、町にかかれた落書きも展示されています。これは、当時人々にとってのヒーローであった剣闘士の落書きで、辻や家の壁に数多く残されているそうです。それらは、円形闘技場で行われていた剣闘士のショーに熱狂する人々の姿、あこがれの剣闘士の姿を壁に刻む子供たちの姿が確かにそこにあったことを伝えてくれます。

ほかにも公衆浴場だけでなく、一部の富裕層の住宅には個人用の浴槽も備えられていて、入浴による衛生管理に心を配り暮らしていたことや、その豊かな生活を支えるための水道、ボイラー施工に奴隷労働が行われていたことなどもわかってきます。

ポンペイの町を歩くように、展示室を廻り終えるころには、数千年の時を越え、そこに暮らしていた人々の息づかいとともに、現実は一つでなくそれぞれの現実で人々が生きていたことが見えてきて、最初とは種類の違う眩暈をおこしつつ、それこそがポンペイの町の在り様を伝え、人々の営みと、目の前にひろがる社会が、人々の魂の中の記憶として出会っている事実に気づくのでした。

近所を散歩するように、博物館を訪れてみてください。なだらかな坂道を登るとそこはポンペイの路地裏につながっています。

SMMA仙台・宮城ミュージアムアライアンス実行委員会事務局 清水チナツ

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