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SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
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コラム
シリーズ人vol.7 八巻寿文さん(せんだい3.11メモリアル交流館)

SMMA参加館の学芸員をはじめ現場スタッフによるとっておきの情報や、地域のミュージアムならではの旬な情報をお伝えする情報誌「旬の見験楽学便」
そのなかのSMMA参加館にゆかりのある人物にせまる特集「シリーズ人」から、第7回は、せんだい3.11メモリアル交流館より八巻寿文さんについてご紹介します。

 

八巻寿文(1956−)

▲仙台市出身。1975年にリトグラフを学びにフランスヘ留学。舞台照明や画家の仕事を経て、1982年から宮城教育大学に所属。美術家として舞踏とのコラボレーションのほか、インスタレーションを各地の街頭や野外で行う。1989年から(財)仙台市市民文化事業団職員。2002年4月から「せんだい演劇工房10-BOX」(同年6月オープン)に勤務し、2005年に二代目工房長に就任。2016年4月より「せんだい3.11メモリアル交流館」館長。
2001年 日本照明家協会奨励賞受賞、2006年 宮城県芸術選奨。

 

人との出会いから生まれる展示・イベントの形
気さくな人柄と首には手ぬぐい、オーバーオール姿といういで立ちで、せんだい3.11メモリアル交流館の名物館長として親しまれている八巻さん。館長はじめスタッフはみな来館した人たちや周辺地域の住民たちとの対話を心がけ、コミュニケーションの中から震災の教訓や知恵を紡ぎ展示として形にしています。「“来てよかった”“ありがとうございました”そうおっしゃって帰る人が多いんです。そういう点ではほかにはないミュージアムの形がここにはあるのかなと思います」と八巻さん。


▲3か月に1度発行しているメモ館だよりの表紙に採用した、八巻さん作のスケッチ「仙台市農業園芸センター大温室」(1998)。これも被災して取り壊されてしまった風景の記憶と記録のひとつ

 

震災後、南蒲生浄化センターの闘いを記録した企画展
現在開催している企画展「それでも、下水は止められない。」も日々のコミュニケーションがきっかけとなって実現したもの。八巻さんらは南蒲生浄化センターをくり返し訪問し、関係を深め、写真提供や作業員へのインタビューなど、浄化センターの全面的な協力を得ることができました。「下水につながるマンホールを見た時、その先に下水をキレイにする人がいて、さらにその先にある海をイマジネーションできるようになったら、 すごく豊かなことだと思うんですよね」と八巻さん。震災でおきた事実だけを伝えるのではなく、事実に直面した人々の心の内やストーリーをひも といてアプローチする、交流館ならではの展示の形にふ れてみてください。


▲南蒲生浄化センターの東日本大震災発災から復旧までの歩みを多角的に見つめた企画展「それでも、下水は止められない。」は身につまされる思いとともに、人の営みの先にある海や自然を考えるきっかけに

 

※このコラムは2019年2月28日発行の「旬の見験楽学便」に掲載されたものです。情報は発行日の段階のものです。

※せんだい3.11メモリアル交流館の情報はこちら

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