見験楽学 さまざまな発見や体験を通じ、楽しく学ぶ。仙台・宮城のミュージアム情報サイトです。

SMMA東日本大震災 ミュージアム被災と復旧レポート
仙台・宮城ミュージアムアライアンス事務局
〒980-0821 仙台市青葉区春日町2-1
(せんだいメディアテーク内)
電話:022-713-4483
ファックス:022-713-4482
電子メール:office@smt.city.sendai.jp
コラム
学芸員のひと休み7 鈴木佳子さん(東北福祉大学・鉄道交流ステーション 学芸員)

学芸員が思いのままにつづる、ミュージアムのこと、日々の仕事のこと。展示に直接携わるミュージアムスタッフの言葉の中から、ミュージアムをもっと楽しむヒントを見つけてください。第7回は東北福祉大学・鉄道交流ステーション 学芸員鈴木佳子さんです。

机の傍らにお守り代わりに置いている写真集が1冊あります。 大正・昭和期の長唄三味線方で重要無形文化財保持者でもある杵屋栄二が昭和初期に電車や汽車を撮ったものです。「三味線」と「鉄道」、あまり関係なさそうですが、これを見つけたときは小躍りしました。2007年当館オープン時、縁があり学芸員となりましたが、当時私が手がけていたのは街頭紙芝居の再発信。身銭を切って長編紙芝居や新作紙芝居公演に挑みつつ、かけがえのない人々との出会いがありました。一方、鉄道の方はゼロから、いやマイナスからの出発でした。鷲にさらわれ海の沖に落とされたようで、泳ぎ方も分からないままジタバタ。小学生のレベルから鉄道のことを学びつつ、紙芝居の活動は一時停止となりました。せめて…と始めた芸事が長唄三味線。難しい楽器ですが、倍音を感じながら弾いていると気持ちが落ち着きます。鉄道の方は、たくさんの鉄道のプロや愛好家の方々にご指南をいただきつつ、いまだ頭を掻きながらの頼りない毎日ですが、この写真集を手にとると、ふと栄二師匠が「いいよ、いいよ」と励ましてくれているような気がするのです。


▲学芸員1人体制なので、学生は頼もしい戦力

※このコラムは2019年2月発行の「旬の見験楽学便」に掲載されたものです。
※東北福祉大学・鉄道交流ステーションについての情報はこちら

LINEで送る
Pocket