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コラム
学芸員のひと休み6 三條望さん(仙台文学館 学芸室)

学芸員が思いのままにつづる、ミュージアムのこと、日々の仕事のこと。展示に直接携わるミュージアムスタッフの言葉の中から、ミュージアムをもっと楽しむヒントを見つけてください。第6回は仙台文学館 学芸室三條望さんです。

冬になりますと、次年度の展示の準備が本格化します。私がいま担当しているのは、仙台文学館初代館長で、劇作家・小説家として多くの作品を残した井上ひさしの展示です。膨大な量の直筆資料を、どのような切り口で紹介していけば、面白さが伝わるのか、頭を悩ませています。楽しいのは、プロットや人物表のような創作中の資料を読むことで、作者の頭をのぞき見ることができる点ですね。元々まったく違う物語だったものが、何度も書き直されて、ようやく完成台本に近づくものもあれば、一度組み立てた構成をまるっきり反故にしたものもあり、「遅筆」の裏側にある苦闘の様子をうかがい知ることができます。一方、そんな様子を想像しながら読んでいる私も、展示のアイデアが思い浮かばず、うんうんうなっています。そんなときに落ち着ける場所は、書庫です。レファレンス業務や展示に必要な資料を探すために入ることが多いのですが、ときには息抜きに、興味の惹かれるまま本を開いてみることも。それが展示のヒントになる、というマジックが起こることがあるのが、また不思議ですね。


▲どんな展示になるかお楽しみに
(※開館20周年記念特別展「井上ひさしの劇列車Ⅱ」の情報はコチラ

※このコラムは2018年11月発行の「旬の見験楽学便」に掲載されたものです。
※仙台文学館についての情報はこちら

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