学芸員が思いのままにつづる、ミュージアムのこと、日々の仕事のこと。展示に直接携わるミュージアムスタッフの言葉の中から、ミュージアムをもっと楽しむヒントを見つけてください。第10回は東北学院大学博物館 学芸員の佐藤敏幸さんです。
2020年4月から東北学院大学博物館に勤務しています。以前は東松島市教育委員会生涯学習課・奥松島縄文村歴史資料館に勤めていました。11年前に東北学院大学博物館が開館するときにも展示に携わったので、母校の博物館でもありここに勤務することは感慨深いものがあります。
当博物館は大学所蔵の資料、歴史学科教員の研究成果など大学の活動を広く展示公開する施設です。併せて学芸員を目指す本学学生の実習の場としても利用されています。展示室内は教員と学生や大学院生(学芸研究員)が中心となって展示を企画しています。
わたしは通常の学芸員業務のほかに大学の博物館実習(学内実習)、夏季および春季の館園実習も担当しています。学生が授業で身に付けた知識、技術を館園実習をとおしてさらに実体験としてブラッシュアップできるという効果があります。
残念ながら今年はコロナ禍で、未だ学内のみの開館にとどまっています。学芸研究員や教員・学生の研究成果を展示という形で早く公開できるのを心待ちにしています。
※このコラムは2020年10月30日発行の「旬の見験楽学便」に掲載されたものです。
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