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仙台市八木山動物公園を訪れる親子連れとカップルに朗報!?

仙台市八木山動物公園の来園者で多いのが、親子連れとカップルです。そんな方々が動物公園に来て、お子さんから、または彼女、彼氏から、「へぇ~!」と言われるようなワンポイントガイドをいくつかお教えしましょう。

まずは、皆さんが同伴者の方にワンポイントガイドを行う場所の確認。最初に、南門の入園券売場で園内の案内図をもらって下さい(これからお教えするコースは、正門から入った方は逆コースになります。)。最初は、アフリカ園のキリンが見える所、次は、は虫類館に入って、ビルマニシキヘビ近くのキイロアナコンダの所、そして、猛獣舎のライオンとスマトラトラの所、最後に、さるやま売店近くのレッサーパンダの所です。

それでは、キリンの所からワンポイントガイドのスタートです。
「キリンはどうやって寝るのか教えるね。」と切り出し、
「野生のキリンは、敵に襲われないように立ったままで寝るんだって。動物園などの安全な場所では、座って寝ることもあるんだけど、座って寝る場合でも、ほとんどは、首は立てたまま、たまに、背中に長い首を置いて寝ることもあるんだよ。」

次は、これからの寒い季節、園内で体を温めるのに最適なは虫類館内のキイロアナコンダの所で、
「ヘビはどうやって産まれるのか教えるね。」と切り出し、
「ほとんどは、卵から産まれて来るんだけど、このキイロアナコンダは、卵胎生(らんたいせい)と言って、小さなヘビのまま産まれてくるんだって。それも十数匹が一緒に。すごいよね。」

lion

猛獣舎のライオンとスマトラトラの所では、「本来は暑いところに住んでいるライオンとスマトラトラが、八木山では寒い日でも外にいるけど、どうしてだいじょうぶなのか教えるね。」と切り出し、
「ライオンの水飲みの所の岩と壁側の雨除け場所の床の内部、更に、トラの展示場の真ん中にある岩の上部(写真)と下の雨除け場所の床の内部には、電熱線ヒーターが入っていて、その上にいれば暖かいんだって。」

 猛獣舎裏のオオワシやオオタカがいる猛禽舎(もうきんしゃ)では、
「ワシとタカの違いってね。」と切り出し、
「実はワシもタカもワシタカ目(もく)で一緒なのね、違いは大きさだけだって。ワシはタカよりも大きいんだって。野球の話だけど、クライマックスシリーズで東北楽天・ゴールデンイーグルス(イヌワシ)が、日本ハムには残念ながら負けちゃったけど、ソフトバンク・ホークス(タカ)よりは強かった(大きかった?)でしょ。」

人気のレッサーパンダの所では、
「レッサーパンダのレッサーはね。」と切り出し、
「小さい(lesser)という意味で、小さいパンダなのね。ちなみに大きなパンダは、あの白黒のジャイアント(giant)パンダ。外国ではレッサーパンダという名前より、看板にある英名のレッド(red)パンダの方が、赤茶色な体毛の色などから一般的なんだよ。」

あまり“物知り”なのも嫌われるので、これくらいに。こんな知識を頭の片隅に入れて、是非八木山動物公園においで下さい。公園での会話が弾み、家族の絆と友達の和が深まれば幸いです。

仙台市八木山動物公園 学芸員 阿部敏計

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